福島第1原子力発電所 視察

東日本大震災で被災した福島第1原子力発電所の視察をさせていただきました。

私は参議院の東日本大震災復興特別委員会の委員を務めており、現地の状況把握を目的として訪れました。被災後7年近くになりますが、当初の困難を極めた状況からすると、かなり現地では対策が進んで来ていると感じました。

私自身は平成25年の秋以来2度目の視察となりましたが、当時発電所周りに散乱していたガレキも撤去が進み、随所で見られた裸地も地下水の浸透を軽減するためコンクリート吹き付けで覆われ、大きく様変わりしていました。
また、汚染水を貯留する水槽が大幅に増加するとともに、その形式も小型のフランジ型から信頼性の高い大型の溶接型への転換が進んでいました。

発電所建屋については、4号機は燃料棒の取り出しが完了して安定化しています。1号機から3号機はこれからデブリや燃料棒の取り出しを行う段階ですが、屋外で間近で状況確認をすることができるなど、環境は大きく変化していました。

汚染水対策で導入された凍土壁の凍結システムも見せていただきましたが、順調に凍結も進み、流入地下水対策として効果を発揮していることがよくわかりました。
マスコミなどでは、これまで凍土壁に対する否定的な報道も散見されましたが、効果を発揮している現状をしっかり踏まえて対応していく必要があると感じました。

いずれにしても、福島第1原発の今後については、長い道のりではありますが、しっかり見守って行きたいと考えています。