小石原川ダム、寺内ダム 現場訪問

赤谷川、東峰村に続いて、朝倉市の北部の小石原川ダム、寺内ダムの現場を訪れました。

小石原川ダムは、本体工事中の高さ139mのロックフィルダムで、堤体部の基礎掘削を終え、まさにダム堤体の盛り立てを開始しようとしている段階で被災し、締め切りを越えて本体工事の現場に大量の水が入ってしまい、水没してしまいました。
それを本体JVの皆さんは7日間で復旧し、現在はダム本体の盛り立て工事が進められており、すでに10mほど盛り立てが進んでいるとのことでした。そのスピード感には敬服いたしました。

続いて、寺内ダムを訪れました。このダムは、高さが83mのロックフィルダムで、直前まで渇水であったこともあって洪水調節効果が絶大で、100mmを超える雨に2時間連続で見舞われましたが、流域からの最大流入量888㎥/sのうち878m3/sを貯め込み、下流に10㎥/sしか放流をしなかった結果、下流の洪水軽減に絶大な効果を発揮しました。
また、貯水池内には大量の流木が貯まりましたが、逆に言うとそれだけの量の流木がダム下流に流れるのを阻止する大きな効果をあげました。
他の河川では、洪水と流木で大きな被害を生じているのに対して、寺内ダムの下流の佐田川ではほとんど被害がなく、寺内ダムが大きな効果をあげたと考えられます。
なお、流木は取り払われ、チップ化されバイオマス発電に活用されたとも聞きました。本当に大きな効果を発揮しました。
なお、これらが大いに評価され、寺内ダムは今年頑張ったダムを表彰する「ダムアワード」の大賞を受賞したとのことです。誠におめでとうございました。

最後に朝倉市役所に伺い、朝倉市長を交えて意見交換を行いました。
私からは、「国、県、市、村、水資源機構がしっかり連携して着実に復旧・復興が進んでいる。私も全力で支援したい。」とコメントいたしました。
今後とも、古賀誠先生とともに、しっかり支援いたしますので、引き続きよろしくお願いいたします。