平成29年7月の九州北部豪雨 被災後の復旧状況視察-3

5月22日(月)、続いて、当時は通行止めだった大分県道107号宝珠山日田線を利用して、福岡県の朝倉市役所に伺いました。市役所で、発災直後から県議会議員として現地をご案内いただいた林市長、佐々木副市長等と面談させていただきました。林市長には、今回、6月4日「赤谷川権限代行工事及び直轄砂防事業完成式典」のご案内をいただいていますが、この日は、私が四国地方整備局長として担当した愛媛県西予市の野村ダムで「野村ダム改良事業起工式」が開催されます。このダムでは、平成30年の西日本豪雨の際に緊急放流を余儀なくされ、ダム直下流の地区では犠牲者まで出ており、こちらの式典に出席するため赤谷川の関係の式典を欠席することのお詫びを申し上げました。なお、赤谷川の関係者の皆様には申し訳ございませんがご理解をいただきますようお願い申し上げます。
なお、野村ダムでは、堤体に放流設備を増設することにより、平成30年7月豪雨と同規模の洪水が発生しても、直下流の被害や肱川の氾濫を防ぐ事ができることとなります。期待したいと思います。
続いて、朝倉市役所で合流いただきました国土交通省OBの後藤さんにご案内いただき、赤谷川上流の乙石川流域において大規模な山腹崩壊が発生し、大量の土砂が流下し大きな災害となった現地に伺いました。現地では遊砂機能を有する「乙石川上流砂防堰堤」が竣工していました。