滋賀県甲賀市 大戸川ダムの「付替県道 大津信楽線完成式」

3月25日(土)、滋賀県甲賀市で国土交通省が建設中の大戸川ダムの「付替県道 大津信楽線完成式」に渡辺近畿地方整備局長、三日月滋賀県知事、ご地元の大岡敏孝衆議院議員、武村展英衆議院議員、小寺裕雄衆議院議員、こやり隆史参議院議員をはじめ衆参国会議員の先生方、関係自治体の佐藤大津市長、武村栗東市長、岩永甲賀市長等とともに出席し、お祝いのご挨拶をさせていただくとともに、テープカットと「通り初め」のパレードを行わせていただきました。
今回、開通した「大津信楽線」は、現道がダム湖に水没するため山側にルートを移設するもので、現道が狭隘なため早期開通が望まれていましたが、平成21年にダム計画そのものが凍結され、付替道路の工事もストップとなり、平成11年の着工から24年目でようやく開通を迎えることとなりました。今回の完成によって、落石等による通行止めや離合困難箇所も解消され、地域の安全・安心を支える重要な道路となります。
式典には、各地区の地権者始めダム対策委員会の皆様、道路建設に携わった戸田建設はじめ70社以上の建設業の皆様、滋賀県建設業協会、近畿建設協会、近畿会等の皆様も出席されていました。
また、この地域の上田上小学校の児童、黄瀬子供会の子供たちも出席し、万歳三唱やテープカットにも参加し、地域上げて待ち望んだ今回の開通を祝っていただきました。
ところで、大戸川ダムは、当初の多目的ダムから流水型ダムに変更された洪水調節専用のダムで、高さ約67.5m、堤頂長約200m、総貯水容量約2210万m3の重力式コンクリートダムです。私は建設省・国土交通省で長年ダム事業を担当し、淀川の河川整備基本方針の策定や大戸川ダム建設事業にも関わってまいりました。今回の開通は、大戸川ダム本体建設工事に向けて、大きな一歩を踏み出したものと考えており、誠に感慨深いものがありました。
なお、現地には滋賀県建設業協会の高坂専務理事と小島次長にご同行いただきました。ありがとうございました。