設楽ダム転流工切り替え式典

2月25日(土)、愛知県三河地方の設楽町で建設が進められている設楽ダムにおいて、豊川の流れを仮排水路トンネルに迂回させる「転流式」が行われ、稲田中部地方整備局長、土屋設楽町長にご案内をいただき出席し、ご地元の今枝宗一郎衆議院議員、根本幸典衆議院議員、伊藤渉衆議院議員、林愛知県副知事、峰野県議、豊川水系総合開発促進期成同盟会長の浅井豊橋市長とともにお祝いのご挨拶をさせていただくとともに、リモートで転流を行うためのスイッチを押させていただきました。
転流工の施工は飛島建設㈱、呑み口部の施工は徳倉建設㈱で、いずれも関係者の皆さんが式典に出席しておられました。
本年秋頃から本体工事に着工する設楽ダムは、高さ129m、堤頂長400m、総貯水容量9800万 m³の重力式コンクリートダムで、洪水調節、流水の正常な機能の維持、水道用水や農業用水の供給を目的とする多目的ダムです。 
平成21年9月、民主党政権への政権交代に伴うダム事業の見直しにより一旦中止となり、再検証を行うこととなり、私が中部地方整備局長の際に、式典にご出席されていた設楽町の横山前町長をはじめ流域の市町村長さん達から「これまで法律に基づいて何も問題なく手続きを進めてきたのに、なぜ事業を中断して再検証をやらなければならないのか」と厳しいご意見をいただきながら再検証の手続きを進めさせていただき、本省の技監の平成26年4月に、ようやく事業継続を決定して再スタートを切った思い出深い事業です。

転流は式典会場からリモートで行われましたが、転流工の呑口では、地元の田口高校の生徒たちが地元産の木材で製作した「祝い船」に、関係者や高校生の皆さんがメッセージを書き込んだ絵馬を乗せて浮かべたり、黄色いラバーダックにメッセージを書いて転流トンネルに向かって流すなどいろいろと趣向が凝らされており、早期完成に向け皆さんの思いを一つにして工事の無事を祈りました。
私も、この事業には長年係わっせていただきましたので感無量で、これからもダムの早期完成に向け頑張る旨、決意を新たにしたところです。