愛媛県大洲市東大洲 肱川の浸水箇所視察、西予市野村町浸水被害視察

西日本の豪雨災害で大きな被害を受けた愛媛県に伺いました。

羽田から松山空港に移動する飛行機からは、16日(月)に伺った岡山県倉敷市真備町の被災地が見えました。2枚目の写真です。小田川及びその支川の破堤により水没したエリアは、泥に覆われて茶色く見えています。

愛媛では、愛媛県建設産業団体連合会の西岡会長に現場をご案内いただきました。地元の参議院議員の山本順三先生、井原巧先生に同行していただきました。
なお、現地での説明は、四国地方整備局の植松河川部長、兵頭大洲河川国道事務所長、愛媛県の平野技術監に対応いただきました。

最初に訪れたのは、大洲市東大洲の一級河川肱川の浸水箇所です。直轄区間でありますが、既往最大の出水に対し、上下流の整備のバランスから一部暫定堤防として越流部を設けてある箇所から堤内側に大量に水が入り、二線堤として整備した市道も乗り越え、最大浸水深が4mを越えるなど大きな被害が出ました。写真の1枚目、3枚目、4枚目です。
今後、鹿野川ダムの再生や山鳥坂ダムなどの整備とあわせ、どのような手順で対策を進めるのか、検討が必要です。

次に伺ったのが、直轄管理の野村ダムの異常洪水時防災操作(ただし書き操作)により大きな浸水被害を生じたダム直下の西予市野村町です。
川沿いの家屋では二階まで浸水していましたし、大相撲の地方巡業で有名な乙亥(おとい)会館も大変深刻な被害を受けていました。土俵の俵にはキノコが生えてしまっていました。
この地域では、ボランティアの皆さんが家屋の泥の除去や片付けに頑張っておられました。

野村ダムの管理所にも伺いましたが、今回の異常な出水に対する対応を教訓として、今後どのような改善策を打ち出すのか、植松河川部長や川西野村ダム管理所長に期待したいと思います。
よろしくお願いいたします。