2018年インドネシア中部スラウェシ島地震 被災現場調査(その1)

昨年9月28日にインドネシアのスラウェシ島のパル市を中心に、地震・津波により死者・行方不明者が約3,500名に及ぶ大災害がありました。
年末に現地に行かれた自民党国土交通部会長の伊藤忠彦衆議院議員からアドバイスをいただき、私も被災地に伺い調査を行うこととし、JICAの専門家としてインドネシアに派遣されている多田さん、早川さんというかつて国土交通省河川計画課で一緒に勤務したことのあるメンバーにお骨折りをいただき、1月5日(土)から被災地パル市に入りました。

まず当日、パル市内のペトボ地区に伺いました。ここは、勾配が1%程度で非常に平坦であるにもかかわらず、幅1km、長さ2.5kmの範囲で地震に伴う液状化により地盤が大規模流動を生じており、1000戸を超える家屋が流され破壊されたり、流動した土砂に飲み込まれたりして大きな被害を生じたとのことです。かなり大規模な流動で、着陸する飛行機の中からも状況は確認できました。
なお、世界的にも大変珍しい現象であり、この現象の発生メカニズムの解明や今後の復旧・復興計画の策定に、日本の多田さん、早川さんの2名のリーダーシップが不可欠であると確信しました。