足立としゆき夢だより【第116号】をお届けします

皆さん、こんにちは。
足立としゆきです。

第198回国会(通常国会)が、1月28日(月)召集されました。6月26日(水)まで150日間の会期です。

召集に向けた動きとしては、まず1月18日(金)、参議院議院運営委員会の理事会が開催され、政府から菅義偉官房長官が出席され、「1月28日(月)から第198回国会を召集する」とのお話しがありました。

それを受けて、国会召集に向けて議院運営委員会理事会が1月24日(木)に3ラウンド、25日(金)に2ラウンド開催されるなどたび重なる協議が行われました。
なぜなら、参議院の委員長ポストや委員数の割り振りなどを決めるにあたり、各会派の所属議員数がその決定の基準となっているのですが、その所属議員数がもともと立憲民主25議席、公明25議席、国民民主23議席であったのに対して、1月23日(水)の所属議員数確定期限以降、国民民主が自由党と合流してプラス4の27議席に増え、さらに立憲民主が社民と合流してプラス2の27議席となって国民民主と立憲民主が同数となり、さらに国民民主から立憲民主に移る議員がいるとの情報もあって、難しい調整を余儀なくされました。

1月28日(月)の国会召集日時点では、必ずしもすべての協議が調ったわけではありませんが、朝から自民党国会対策委員会の全体会議、議院運営委員会理事会及び議院運営委員会、自民党の議員総会を経て、参議院本会議が開催され、国会が開会されました。
その後、自民党の両院議員総会が開催され、安倍晋三総理、二階俊博幹事長、橋本聖子参議院議員会長のご挨拶があり、続いて、参議院本会議場に天皇陛下をお迎えして平成最後となる開会式が厳粛に執り行われました。その後、再び参議院本会議が開催され、安倍晋三総理による施政方針演説など政府4演説が行われ、本格的に国会が始まりました。

ところで、私は自民党京都府連の所属議員であり超党派の和装議連のメンバーでもありますので、借り物ではありますが和服に着替え、天皇陛下を議事堂正面の広場でお迎えし、陛下ご出席の国会の開会式に参列し、お見送りまでさせていただきました。
その後、和装議連のメンバーの皆さんと議事堂正面の広場で記念写真を撮らせていただきました。ご一緒いただいた皆様、ありがとうございました。

なお、今国会では、冒頭に安倍晋三総理の指示に基づく重要インフラの緊急点検を踏まえた各種対策を実施する「平成30年度第二次補正予算案」の審議が見込まれています。この中には、「防災・減災、国土強靭化のための三か年緊急対策」のうち初年度の対策として約1兆1,400億円の公共事業予算が予定されています。早期成立、そして早期執行のため頑張りますので、皆様にはご支援をよろしくお願いいたします。

続いて、「平成31年度予算案」の審議に入りますが、この予算については通常分の予算に加え、「臨時・特別の措置」として防災や重要インフラの機能維持を図るための「防災・減災、国土強靭化のための三か年緊急対策」のうち、約1兆3,500億円が計上されており、公共事業予算が実質的に2割近くアップすることになります。皆様には、ぜひご期待いただければと思います。

また、今国会では、「公共工事の品質確保の促進に関する法律」の一部改正を予定しています。
この改正では、災害時の緊急対応の発注者責務の明確化、適切な請負代金・工期の設定や施工時期の平準化等に関する規定の明記、調査・設計について法律の対象として位置付けることの明確化等の規定を加えることとしています。
この点についても、ぜひ皆様に期待していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

さて、最近の動向をご紹介します。

【国会関係】

冒頭でご紹介したとおり、国会召集に向けて様々な動きがありました。なお、1月25日(金)には、参議院本院の平成31年度予算案と平成30年度補正予算案の審議のため、庶務小委員会、図書小委員会、議院運営委員会が開催され出席しました。

【自民党関係】

国会召集に向けて、関連する党内の様々な会議や、参議院の執行部会、正副国会対策委員長会議などの会議が行われました。

【都内の催し】

1月15日(火)、水制度改革議連フォローアップ委員会に出席してご挨拶をさせていただきました。
また、夕方には日本補償コンサルタント協会の新春交礼会に出席して新年のお祝いのご挨拶をさせていただきました。

1月16日(水)、全国地質調査業協会連合会の新年賀詞交換会、プレストレスト・コンクリート(PC)建設業協会の賀詞交換会に出席し、新年のお祝いのご挨拶をさせていただきました。

1月17日(木)、全国管工事業協同組合連合会の新年賀詞交歓会、日本建設機械レンタル協会の新年賀詞交歓会、東京都測量設計業協会の新年賀詞の集いに出席し、新年のお祝いのご挨拶をさせていただきました。

1月18日(金)、日本左官業組合連合会の新春賀詞交歓会、全国建設産業団体連合会の理事会及び協議員会、全国鐵構工業協会の賀詞交歓会、全国さく井協会の新春賀詞交歓会、全国中小建設業協会の協議員会後の懇親会に出席し、新年のお祝いのご挨拶をさせていただきました。

1月23日(水)、日本砂利協会関東支部の新年賀詞交歓会に出席して新年のお祝いのご挨拶をさせていただきました。

1月25日(金)、都内で開催されている「高円宮杯 フェンシングワールドカップ東京大会」に、私の議員会館の事務所にご挨拶にお越しいただくなどご縁のある藤野大樹(デンソー岩手)選手の応援に行ってきました。
藤野選手は、昨年12月にフェンシングの全日本選手権個人戦(フルーレ)で史上最多となる4度目の優勝をされています。
今回は残念ながら敗退されましたが、間近に見るフェンシングは迫力満点でした。これからも藤野選手の東京オリンピック出場という大きな目標に向け、引き続き全力で応援してまいります。

【地方の催し】

1月16日(水)、神奈川県厚木市で執り行われた大矢明夫清川村長告別式に参列いたしました。私が宮ヶ瀬ダムの所長の頃、清川村職員としてともに日本一のダム周辺整備を目指して取り組んだ仲間です。71歳、とても残念です。

1月21日(月)、石川県金沢市で開催された石川県建設業協会の新年祝賀会に、地元の衆参国会議員の先生方や佐藤信秋参議院議員とともに出席して新年のお祝いのご挨拶をさせていただきました。

1月22日(火)、佐賀市で開催された佐賀県建設産業団体連合会が主催する「気張ろう!建設業新春の集い」に、佐賀のご出身で私の後援会長の陣内孝雄元参議院議員や地元の衆参国会議員の先生方、佐藤信秋参議院議員とともに出席して新年のお祝いのご挨拶をさせていただきました。

1月26日(土)、静岡県伊豆市で開催された伊豆縦貫天城北道路・下船原バイパスの開通式に、地元の小野建設の鈴木さんにご案内いただき、地元の衆参国会議員の先生方、佐藤信秋参議院議員とともに出席し、お祝いのご挨拶をさせていただきました。
この道路は、伊豆半島を縦貫する南海トラフ巨大地震や大規模な水害・土砂災害に備える上で、さらには物流面、観光交流面でも重要な道路です。
中部地方整備局長としてこの道路を担当させていただいていたこともありまして思い出深い道路でもあり、この開通には大変感慨深いものがありました。

1月27日(日)、鹿児島県さつま町で開催された「鶴田ダム再開発事業完成式典」に地元の小里泰弘衆議院議員とともに出席し、お祝いのご挨拶をさせていただきました。
鶴田ダムの再開発事業は、平成18年7月の川内川の大水害を契機に、既設の鶴田ダムの洪水調節能力を拡大するため堤体に穴を開けて新たに放流管を設置し、洪水時の放流能力を増強しようというものです。私が本省の河川計画課長として、川内川の河川整備基本方針を取りまとめるにあたって事業が位置付けられるなど思い出深いプロジェクトであります。
また、水管理・国土保全局長当時から、既設ダムを改造して機能を高める取り組みを「ダム再生」として推進してきていましたが、その先駆的プロジェクトでもあり、現在、ラオスのナムグムダムで同様の改造事業が進んでいることからも、今後は国内のみならず海外でもこうした技術の活用が期待されるものであります。
「ダム再生」が日本独自の技術として、今後海外でも大いに普及していくことを念願しています。
なお、式典の終了後、工事を担当した鹿島建設、西松建設の直会に、鹿島建設の田代副社長、西松建設の一色副社長とともに参加させていただき、ダム再生について意見交換をさせていただきました。ありがとうございました。

なお、「鶴田ダム再開発事業完成式典」の前に、「川内川激甚災害対策特別緊急事業」の一環として行われた「曽木の滝分水路」をご案内いただきました。
このプロジェクトは、年間約30万人が訪れる観光地「曽木の滝」地点の洪水流下能力が不足していたため、滝を迂回する分水路を新たに整備したものですが、観光地に近いこともあって景観に配慮した施工を行うこととし、付近の河岸の状況を模して、自然に近い景観となるような岩掘削を行っています。それが評価され土木工事では初めてとなるグッドデザイン賞を受賞するなど、大いに注目を集めています。
現地は、この分水路の施工を担当した地元の薩摩建設の山本さんにご案内いただきました。施工当時の状況も教えていただき、ありがとうございました。

【建設分野のトピックス】

1月15日(火)夜、土木・建設分野に光を当てていただいたTV番組が放送されました。
フジテレビ系(関西では関西テレビ系)で、阪神・淡路大震災当時の鉄道駅の復旧の取り組みを取り上げた約2時間のドラマです。
この番組は、「BRIDGE はじまりは1995.1.17 神戸」で、倒壊したJR六甲道駅をわずか74日間で復旧させた建設会社の皆さんの活躍をドラマ化したものです。
土木・建設分野の皆さん、また、この分野に関心のある皆さん、ご覧いただけたでしょうか?
今後も、土木・建設分野への関心や理解が広がるように、我々の分野をあげてこうした取り組みを進めて行きたいと考えますので、皆さんのご協力をよろしくお願いいたします。

1月16日(水)、熊本地震の被災地で復旧・復興工事を円滑に進めるため導入している「復興歩掛」「復興係数」を継続すると、国土交通省が発表しました。
また、20日(日)、東日本大震災被災3県で導入している「復興係数」を引き続き適用することを発表しました。
これにより、被災地の復旧・復興工事が円滑に行われ、復興が加速化されることを期待しています。

1月21日(月)、国土交通省は建築設計・工事監理等の業務報酬基準を10年ぶりに改訂しました。近年、建築物の設計業務及び工事監理業務が多様化・複雑化していることや、発注者の要求水準が高まったこと等に伴い、建築士が業務に応じた適正な報酬を得ることができるよう同基準の改正が行われたものです。
国土交通省では、この内容を取り込んで「官庁施設の設計業務等積算要領」を改訂し、2月1日以降の入札手続きに適用します。また、関係方面に広く周知を図るため、2月12日から全国9カ所で説明会が開催されます。
これにより、建築士への報酬がより実態にあった適正なものとなるよう期待しています。

皆さん、引き続き、ご協力をよろしくお願い申し上げます。