足立としゆき夢だより【第117号】をお届けします

皆さん、こんにちは。
足立としゆきです。

寒い日が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

2月7日(木)、平成30年度第二次補正予算案が、参議院本会議で可決成立いたしました。

第二次補正予算案は、5日(火)夜に衆議院を通過して参議院に送付され、6日・7日の両日、参議院予算委員会で質疑が行われました。その後、委員会での採決を経て、7日夕方本会議に緊急上程され、採決されたものです。

第二次補正予算の中には、「防災・減災、国土強靭化のための三か年緊急対策」のうち初年度の対策として約1兆1,400億円の公共事業予算が確保されています。
このうち、河川・砂防・道路等の防災・減災に6,183億円、学校施設の耐震化に611億円、避難所等への再エネ・畜エネ設備等導入支援に210億円、災害復旧等に2,136億円などの予算が計上されています。
具体的には、治水関係では、堤防強化対策、河道掘削、樹木伐採、土砂・流木災害防止のための砂防堰堤の整備、警報施設の耐水化などが実施され、道路関係では、法面・盛土、冠水、越波・津波、耐震、踏切、停電・節電、豪雪、無電柱化対策、さらには老朽化対策として橋梁・トンネル・道路付属物等の修繕などが実施される予定です。

皆さんの地元でも、こうした整備が進められますので、ご期待いただければと思います。よろしくお願いいたします。

なお、補正予算成立後には、安倍晋三総理、麻生太郎財務大臣、菅義偉官房長官、関口自民党国会対策委員長など幹部の皆さんが自民党の議院運営委員会室、参議院自民党の議員会長室にお礼のご挨拶にお越しになりました。ありがとうございました。

さて、最近の動向をご紹介します。

【国会関係】

1月29日(火)、参議院本会議が開催され、平成29年度決算について麻生太郎財務大臣から概要報告があり、それに対する質疑が行われました。

31日(木)、2月1日(金)の両日、参議院本会議が開催され、安倍晋三総理の施政方針演説など政府4演説に対する代表質問が行われました。

2月7日(木)、先に述べた通り本会議が開催され、平成30年度第二次補正予算が可決成立しました。

その他、参議院本会議の開催を調整するための議院運営委員会の理事会や委員会が毎日のように開催されました。

【自民党関係】

2月6日(水)、「公共工事品質確保に関する議員連盟(品確議連)」のプロジェクトチーム(座長:佐藤信秋参議院議員)の会合が開催され、品確法の一部改正に向けた条文案の審査が行われました。
この改正では、前回の平成26年の改正後の課題等に対応するため災害時の緊急対応の発注者責務の明確化、適切な請負代金・工期の設定や施工時期の平準化等に関する規定を明記するとともに、前回改正当時から課題であった調査・設計について法律の対象として明確に位置付けるための規定を加えることとしています。皆さん、ぜひご期待ください。

その他、参議院の執行部会、正副国会対策委員長会議、人事審査委員会などの会議や、宏池会の例会などに出席しました。

【都内の催し】

2月5日(火)、建設コンサルタンツ協会関東支部の創立50周年記念祝賀会に出席し、お祝いのご挨拶をさせていただきました。

【地方の催し】

2月9日(土)~11日(月)、沖縄県の南・北大東島に伺い、離島の経済情勢やインフラ整備の状況などを調査しました。

南・北大東島は、沖縄県那覇市の東方沖約360kmにあります。
北大東島は、面積が約12k㎡、周囲約14km、人口約600人です。
一方、南大東島は面積が約31k㎡、周囲約21km、人口約1300人です。
なお、南北両島は8kmしか離れていません。

最初に訪れたのは北大東島です。上間議長や沖山副議長、地元の与儀組の淺沼社長、具志堅工事部長、北大東建設の疋田常務などにご案内いただき、島の一周道路や港湾施設、昨年完成し本年2月に宏池会の大先輩でもある宮腰光寛大臣にご出席いただき開港式を行った大規模な避難港、村の中心部の各種公共施設の状況などを見させていただくとともに、村の主要産業であるサトウキビを原料とする製糖工場の現状を北大東製糖の宮城社長にご説明いただきました。
西港付近では、かつて稼働していたリン鉱石の採取場や貯蔵庫の跡地を見せていただきました。廃墟のような状態ではありましたが、すでに産業遺産として指定されているそうで、今後観光の目玉としても期待できると感じました。

なお、現地を見させていただいたあと、「ふるさと対話集会」を開催いたしました。現地を案内いただいた皆さんや、村議会議員、村の行政関係者、地域の建設業の皆さん、JAの皆さんなどと意見交換をさせていただきました。皆さんからは、製糖業では仕事が季節的に集中するため労働時間規制への対応の問題、担い手確保の問題、公共事業の今後の見通しなどについて切実な意見がありました。今後、国政においてしっかりフォローして行きたいと思います。

続いて、南大東島に移動しましたが、海が荒れていて船での移動ができませんでしたので、島間8kmを7分かけて飛行機で移動しました。この島では、株式会社丸憲の山内専務などにご案内をいただき、島内道路や港湾施設、大規模な避難港、村の中心部の各種公共施設、灌漑施設などを見せていただきました。
なお、南大東島には100箇所以上もの鍾乳洞があり、その中でも東洋一の美しさと言われ多種多様な鍾乳石に恵まれた鍾乳洞「星野洞」や、地殻変動で岩山に巨大な亀裂が入った「バリバリ岩」など特異な地形や素晴らしい名勝などもあって観光面でも大いに期待されました。

南北両島では、島の皆さんに丁寧にご案内をいただき、とても暖かく接していただきました。心から感謝を申し上げます。
両島とも、とても素晴らしいところですので、ぜひ、皆さんも一度訪れてみてください。よろしくお願いいたします。

【建設分野のトピックス】

平成30年度第2次補正予算の成立にあわせて、国土交通省が所管事業を対象に、円滑な施工確保を図るため、以下の項目について通知を発出しました。

1) 従来、不調・不落案件で活用されていた見積書を活用した予定価格の設定を、河川維持工、砂防工、電源設備工、鋼矢板、高力ボルトなどに適用し、当初の発注から積極的に活用して適正な予定価格を決定すること

2) 直轄営繕工事で活用している「見積活用方式」について、対象工事を明確化して全国で活用すること

3) 遠隔地からの資機材調達や地域外からの労働者確保に要する費用の設計変更について、東日本大震災や熊本地震の被災地以外にも適用すること

4) 施工箇所が点在する工事の間接費の積算について、従来1kmを超えて点在する工事を対象としてきたが、間隔が1km程度に満たなくても、状況に応じて適用すること

5) 柔軟な工期の設定等を通じて建設資材や労働力の確保を図る余裕期間制度の活用を原則化し、余裕期間の上限を緩和すること

6) 不調案件について、一定の条件を満たすものについては随意契約を行うこと

こうした運用を進めることにより、今後増加する工事発注に適切に対応していくことを期待しています。

皆さん、引き続き、ご協力をよろしくお願い申し上げます。