足立としゆき夢だより【第121号】をお届けします

皆さん、こんにちは。
足立としゆきです。

5月になり、令和がスタートしました。平成は、北海道南西沖地震、阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震、北海道胆振東部地震等の大規模地震、紀伊半島大水害、西日本豪雨災害などの豪雨災害など激甚な災害が頻発しました。令和では何とか穏やかに過ごすことができればと願っています。

ところで、初めての10連休、皆さんはいかが過ごされましたか?
私は長野や京都北部などの故郷を訪れ、それぞれの春を楽しませていただきました。
長野は桜がちょうど満開で、戸隠などでは雪融けの谷あいに水芭蕉が咲き誇り、青空には環水平アークや環天頂アーク、幻日環などあまり経験したことのない大気光学現象が出現し興奮しました。
一方、京都北部ではフジの花やシャガの花が満開で美しく、タケノコ掘りの収穫で若竹煮やタケノコご飯など故郷の料理を堪能することができました。
おかげさまで、英気を養うことができました。ありがとうございました。

連休が終わると会期150日の通常国会も残り50日、およそ2/3が過ぎたことになります。引き続き、残された法案の成立等に頑張って参りますので、皆さんのご支援をよろしくお願いいたします。

また、参議院議員選挙までいよいよ2カ月となります。建設分野の職域の大先輩である佐藤信秋先生の三選や、自民党の地方区の先生方の当選に向け、私も微力ながら頑張ってまいりますので、皆さんの暖かいご支援をよろしくお願いいたします。

さて、4月26日(金)、昨年7月の西日本豪雨で大規模な水害・土砂災害に見舞われた広島県の被災現場に、昨年8月以来8カ月ぶりで訪れ、その後の復旧・復興状況を見させていただきました。
現場には中国地方整備局OBの藤原さんにご案内いただきました。

まず、広島県呉市の天応地区に伺いました。10名の方々が亡くなられた地区です。
大量の土砂で埋塞した大屋大川は県により土砂の撤去が進む一方、沿川で被災した家屋の復旧も進んでおり、徐々にではありますが、復興が実感できる状況でした。
当時は入れなかった高台の天応中学校の土砂災害の被災現場にも入りましたが、ワイヤーネットやワイヤーロープによる落石防止対策が中国地方整備局により進められていました。天応中学校の皆さんは今なお別の小学校の校舎を借りて避難し学校生活を送っていますので、何とか早期復旧をお願いしたいと思います。
また、やはり前回入れなかった支川の背戸の川の奥のエリアでは、砂防堰堤工事の安全確保のため中国地方整備局によりワイヤーネットの設置が完了しており、着々と準備が進んでいました。
現場の状況については中国地方整備局の広島西部山系砂防事務所の大塚副所長に説明していただきました。現場の施工を担当していたのは増岡組の皆さんでした。

続いて坂町の小屋浦地区に伺いました。15名の方々が犠牲になられた地区です。
昨年8月当時は入れなかった天地川の奥のエリアで進められている砂防堰堤の工事現場を訪れました。工事用道路が整備され、すでに堰堤部の基礎の掘削工事が進んでおり、来月からコンクリートの打設を始めるとのことでした。県担当の砂防工事では一番進んでいるそうです。
この小屋浦地区は、明治40年(1907年)にも大雨による土砂災害で44名の方々が亡くなるという大災害に見舞われており、それを記した「水害碑」が現地に設置されていました。「歴史は繰り返す」ということだと思いますが、こうした経験を何とか教訓として活かさなければならないと思います。
なお、現地は広島県土木建築部の山本砂防課長にご案内いただきました。施工を担当していたのは地元の伏光組の皆さんでした。

続いて坂町の総頭川流域に伺いました。幸いなことに亡くなられた方はいらっしゃいませんでしたが、665棟に及ぶ人家が水害・土砂災害で甚大な被害を受けました。
昨年8月当時は啓開が進んでおらず流木で埋塞しており入れなかった総頭川の奥のエリアに入り、今後進められる砂防堰堤の工事予定地を訪れました。上流部に全く入れなかった当時に比べてかなり復旧が進んできたという実感でした。
現地の復旧は中国地方整備局の担当で、工事現場は本川を鴻治組、支川を山陽工業の皆さんが担当していました。

最後に熊野町の川角地区を訪れました。宅地開発された地区にお住まいの12名の方々が激甚な土石流で犠牲になられました。
現在は巨大な爪痕の残る斜面で5mを超えるコアストーンを割って安定化させる工事が進められていました。これから引き続き、大規模な砂防堰堤の工事が行われるとのことで、それを期待して住宅の新築が進んでいました。
現地の復旧は広島県が担当しており、現場は地元の熊野技建の皆さんが担当していました。

いずれの被災地も大変深刻な被害を受けましたが、今後、着実に復旧・復興が進んでいくように、関係の皆さん方のご尽力をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。

さて、最近の動向をご紹介します。

【国会関係】

4月19日に亡くなられた元法務大臣の保岡興治元衆議院議員との最後のお別れが、4月22日(月)午前に国会正門前で行われました。先生のご遺体を乗せた車を関係者で見送りました。
私も様々ご指導いただき、可愛がっていただいた大先輩です。本当に残念です。

4月22日(月)、衆議院議長公邸で開催された超党派の「天皇陛下御即位三十年奉祝国会議連」の総会及び懇親会に出席しました。野党の先生方と意見交換をする貴重な場となりました。

その他国会関係では、本会議、議院運営委員会やその理事会、国土交通委員会、政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会などに出席しました。また、文教委員会、災害対策特別委員会、厚生労働委員会に委員の先生方の差し替えで出席しました。

【自民党関係】

4月17日(水)、自民党の「一億総活躍推進本部」が開催され、中部地方整備局長の際にお世話になった三重県名張市の亀井市長や、ダムの整備でお世話になった島根県雲南市の速水市長から、地方創生について貴重なご意見をいただきました。

4月21日(日)、京都に伺い自民党京都府連の総会に地元の衆参国会議員の先生方とともに出席してご挨拶をさせていただきました。
7日(日)開票の京都府議選、京都市議選で当選された自民党関係の皆さんがたくさん出席されており、とても明るい雰囲気でした。

その他、自民党の国会対策委員会の正副委員長会議や全体会議、議員総会、執行部会などの定例会議に出席するとともに、ITS推進・道路調査会、下水道事業促進議連の幹部勉強会、ラグビーワールドカップ2019日本大会成功議連・国会ラグビークラブ合同総会、道路標識等議員懇談会、岸田政調会長と国対正副委員長との意見交換会などに出席しました。

また、「林よしまさ君を励ます会」、「松山まさじ政経文化セミナー」に出席し、先生とともに立礼をさせていただきました。

【都内の催し】

4月23日(火)、「建設コンサルタンツ協会関東支部総会」後の懇親会に出席し、お祝いのご挨拶をさせていただきました。

4月25日(木) 、「全国水防大会」に会長の脇雅史前参議院議員、陣内孝雄元参議院議員とともに出席し、ご紹介をいただきました。

【地方の催し】

4月21日(日)、2月に急逝された京都大学名誉教授の「足立紀尚先生を偲ぶ会」に、建設分野を中心とする500名近い皆さんとともに出席し、故人を偲んでのショートスピーチをさせていただきました。
私からは、私が学生時代に学部のテニス大会の決勝戦で当時助教授だった先生と戦ったことや、四国地方整備局長の際に大量の湧水で苦労した地芳トンネルを先生のご指導により貫通させたことなど数々のエピソードを紹介させていただきました。先生には大変お世話になりました。心から感謝申し上げます。

4月26日(金) 、広島市で開催された「中国地方建設青年交流会」の総会後の懇親会に出席し、お祝いのご挨拶をさせていただきました。
国土交通省の技監の時に広島で開催された全国青年交流会議の全国大会に出席して以来、ご縁があってこの交流会には毎年出席をさせていただいています。
建設分野の若い経営者のエネルギーを直接感じることができますので毎年出席を楽しみにしています。

10連休のしょっぱなの4月27日(土)、静岡県函南町に伺い、狩野川河川防災ステーションと川の駅「伊豆ゲートウェイ函南」の完成式典に、牧野たかお国土交通副大臣、細野豪志衆議院議員、岩井茂樹参議院議員、土屋静岡県副知事、勢田中部地方整備局長をはじめとする方々とともに出席し、お祝いのご挨拶とテープカットを執り行わせていただきました。
「伊豆ゲートウェイ函南」は、道の駅と川の駅を併設する珍しいプロジェクトで、私が中部地方整備局長をしていた平成24年に当時の森函南町長からご要望をいただいたプロジェクトであります。現地には、伊豆の表玄関にふさわしい素晴らしい施設が完成しており、私にとっても大変感慨深いものがありました。
なお、現地には中部地方整備局OBで小野組の鈴木さんにご案内いただきました。ありがとうございました。

皆さん、引き続き、ご協力をよろしくお願い申し上げます。