足立としゆき夢だより【第181号】をお届けします

皆さん、こんにちは。
足立としゆきです。

6月14日(月)、関東甲信地方の梅雨入りが発表されました。平年より7日遅い梅雨入りとのことです。このところ、その影響で東京も不順な天候が続いていますが、皆さんの地域ではいかがでしょうか?

6月17日(木)、東京都など10都道府県の緊急事態宣言が沖縄県を除いて20日に解除すること、そのうち7都道府県はまん延防止措置に移行すること、三重県と岐阜県は解除するなどの方針を政府の対策本部が決定しました。
この解除を契機に、私としては感染対策に細心の注意を図りつつ、できれば少し地方にお伺いする機会を増やしたいと思っておりますので、皆さんにはよろしくお願いいたします。

さて、6月16日(水) 、第204回国会が閉会しました。1月18日(月)の開会以来150日間の会期でした。

今国会では、まず冒頭の1月18日に令和2年度の第3次補正予算を成立させ、昨年末に閣議決定した、「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」の予算1兆6,532億円(国費)を確保することができました。また、その際、老朽化対策や道路ネットワークの整備も新たに対象に加え、拡充させることができました。
続いて3月26日には令和3年度の当初予算を成立させ、約6兆7,000億円を確保することができました。このように令和3年度は、充実した予算を確保することができたと考えています。

一方、法案については継続審議を含め政府提案の閣法62件、議員立法22件、合計84件を成立させ、さらに、条約について11件承認など大きな成果をあげることができました。

私としても、今国会においては、①3月8日の予算委員会、②22日の国土交通委員会(委嘱審査)、③4月20日の国土交通委員会参考人質疑(流域治水法)、④22日の国土交通委員会(流域治水法)、⑤23日の災害対策特別委員会(災害対策基本法)、⑥26日の決算委員会、⑦5月13日の国土交通委員会(海事産業法)、⑧20日の国土交通委員会(長期優良住宅促進法)、⑨6月3日の国土交通委員会(航空法)、⑩7日の決算委員会(締め括り総括質疑)と全10回の質疑にたち、それぞれの法案成立等に係わらせていただきました。

さて、その最後の質疑が、6月7日(月)、NHKのTV中継が入る中で、参議院決算委員会の「締め括り総括質疑」として行われ、「日本経済の現状とインフラ投資の必要性」をテーマとして、菅義偉総理、麻生太郎財務大臣、赤羽一嘉国土交通大臣にご質問させていただきました。その主な内容は次のとおりです。

○5月に2020年度の実質GDPが内閣府より発表されましたが、新型コロナウイルスの影響により対前年度比マイナス4.6%、戦後最悪の下げ幅となっています。オイルショックやバブル崩壊、リーマン・ショックを上回る最大の下げ幅です。
その内訳をみますと、民間投資の減少が顕著で、その一方で、公共投資はプラス4.0%の増となっています。民間投資の減少を公共投資の増で補っている構図が明らかです。
このような状況を考えれば、日本経済を立て直すためには引き続き公共投資を拡充していくことが必要ではないかと麻生財務大臣の見解を伺ったところ、麻生財務大臣から、「このとおりの数字になっておるところで、民間の投資や個人消費等が非常に大きく落ち込んだのがこういった数字の背景にあろうと思います。令和2年度の第3次補正予算におきまして、経済対策の一環として防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化計画の初年度分の公共事業関係費1兆6,500億円を処置させていただきました。」との答弁をいただきました。引き続き公共投資の拡充に取り組んでいただきたいと思います。
なお、麻生財務大臣から引き続いての答弁の中で、「この公共事業関係費、繰越額が年々増加をいたしております。」とのご発言があったため、私から、「繰越しが増えているのは、補正予算が多いということと、もう一つ、国土交通省が政策的に平準化ということで仕事のしやすさを追求していることがかなり影響していますので、その辺はぜひ御配慮いただきたい。」と打ち消させていただきました。

○続いて、韓国と日本を比較して、港湾、空港、高速道路などの交通インフラが格段に劣っている現状を指摘し、日本が経済で一流を目指すのであれば、インフラの整備水準も諸外国並みに引き上げていくことが必要であり、日本経済を立て直すためにも、しっかりインフラ整備を進めるべきではないかと、赤羽国土交通大臣に伺ったところ、「韓国が国家戦略として社会資本整備を進めてきたというのは事実で、その結果として経済成長につながっているというのも厳然たる事実だと思います。社会資本整備は、老朽化対策も含めて、生産性の向上やストック効果から経済成長への貢献があるということ、頻発、激甚化する自然災害から防災・減災に資するという点で大変意味のあることだと認識をしております。
昨年末に、総事業費おおむね15兆円をめどとする防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策を閣議決定していただきました。ポストコロナの時代を見据えた社会資本整備をしっかりと戦略的、また重点的に推進してまいりたい。」とお答えいただきました。

○一方、アメリカでは、バイデン大統領が3月に、経済対策として8カ年2兆ドル(約220兆円)をかけてインフラの再整備を行うことを発表しました。イギリスやオーストラリア、中国、韓国でもインフラ投資を進める動きが見られることから、麻生財務大臣の見解を伺ったところ、「民間の財源、資金をいかに確保できるかというのは非常に大きな問題で、そういう点も含めていろんなことを考えねばならない」とのご答弁をいただきました。
日本も経済対策として、諸外国同様、インフラ投資を進めるべきと考えます。そうしないとインフラの整備水準はもっと差がつくことになります。

○最後に、日本経済の再生のため、引き続き公共投資を計画的に進めるとともに、その担い手である建設産業の振興、さらにそれを支える国土交通省等の体制の充実に向けて、菅総理のお考えをお聞きしたところ、「インフラ整備は地域の生活や経済を支えるために大きな役割を果たしており、引き続き計画的に推進をしていきたい。特に近年の自然災害の激甚化に伴い、災害対応については重要な要素になっており、各地で災害対応に当たるTEC-FORCEを有する地方整備局へのニーズというのは非常に高まっております。地方整備局の定員を2年連続で大幅に増員をしており、引き続き必要な人員体制を充実させていきたい。
また、現場を支える建設産業についても、週休2日実現に向けた無理のない工期設定など、人材確保のための環境というものをしっかり整備していきたいと思います。」とお答えいただきました。ありがたい答弁ですし、総理のお言葉を重く受け止めたいと思います。

その他、最近の動向は次の通りです。

【国会の動き】

参議院本会議、国土交通委員会、災害対策特別委員会に出席しました。また、憲法審査会に差し換えで出席しました。

【自民党の動き】

参議院の特別総会、議員総会、国会対策委員会の全体会議及び正副委員長会議、国土交通部会、住生活向上のための政策推進議員連盟、生コン議連需要開拓小委員会、公立小学校へのスクールバス導入に関する勉強会、測量設計業議員連盟新たな測量設計業のあり方PT、新たな資本主義を創る議員連盟等に出席しました。

【都内の動き】

6月8日(火)、全国建設業協会定時総会が行われ、奥村会長に続いてご挨拶をさせて頂きました。

6月9日(水)、生コン議員連盟の需要開拓小委員会に赤澤亮正委員長ら衆参国会議員の先生方とともに幹事として出席させていただきました。全国生コンクリート工業組合連合会の吉野会長、ありがとうございました

同じく9日、建設産業専門団体連合会の総会で、才賀会長から来年の参議院議員選挙に向けた推薦状を手交していただきました。感謝申し上げます。

同じく9日、新たな測量設計業のあり方PTが開催され、田中和德議連会長、木原稔PT座長をはじめ10名を超える衆参国会議員の先生方とともにPTの事務局長として出席し、司会進行を務めました。全測連の方波見会長、政治連盟の野瀬会長、ありがとうございました。

同じく9日に、中部地方整備局長としてお世話になった三重県の前菰野町長の石原さんに、東海ラジオの「石原まさたかの風雲放談」の収録で、インタビューを受けました。新型コロナ対策や豪雨災害対策、交通ネットワークの問題、インフラ投資の必要性などを話題に、楽しくお話しをさせていただきました。放送は、6月13日、20日、27日、7月4日のそれぞれ日曜日、8時から15分間です。よろしくお願いいたします。

6月11日(金)、日本建設業連合会土木運営会議に参加させていただき、国政報告をさせていただきました。

6月15日(火)、全国管工事業協同組合連合会理事会に参加させていただき、藤川会長に続き、ご挨拶をさせていただきました。
同じく15日に、関東地域づくり協会理事会に参加させていただき、奥野会長に続き、ご挨拶をさせていただきました。
さらに、同じく全国測量設計業協会連合会の総会に参加させていただき、方波見会長、野瀬政治連盟会長に続き、ご挨拶をさせていただきました。

【地方の動き】

6月10日(木)、高松市に伺い、香川県建設業協会の朝倉副会長から、来年の参議院議員選挙に向けた推薦状を手交していただきました。ありがとうございました。
その後、日建連四国支部に伺い、竹中支部長、吉田副支部長、佐々木副支部長と意見交換をさせていただきました。
続いて、香川県測量設計業協会に伺い、細谷会長をはじめ幹部の皆さんと意見交換をさせていただきました。
さらに、平成21年7月から2年間、局長を務めさせていただいた四国地方整備局のOB会である四国温旧会の総会に出席し、国政報告をさせていただきました。
皆さん、貴重な機会を与えていただきまして、ありがとうございました。

6月14日(月)、新潟県建設産業連合会総会に参加させていただき国政報告をさせていただきました。植木会長、ありがとうございました。また、北陸地方整備局、新潟県、新潟市のOBの皆様にお会いし、意見交換をさせていただきました。ご手配いただいた国土交通省OBの佐久間さん、ありがとうございました。

6月17日(木)、静岡県知事選に出馬している岩井しげき候補の応援で静岡県内に入りました。
岩井候補は、建設業で技術者の経験があり、建設産業に精通しておられ、参議院の静岡選挙区で二度当選された参議院議員の大先輩でもあります。お父様は建設省で河川局長を務められ、その際に私も課長補佐としてお仕えしました。その後、参議院議員としても活躍されました。
まず浜松市に入り、浜松建設業協会の中村会長をはじめ幹部の皆さん、国土交通省・県土木のOBの皆さんに知事選挙のご支援をお願いするとともに、国政報告を行い意見交換をさせていただきました。
次に、静岡市に移動し、岩井しげき選挙事務所に激励に伺いました。なお、そこで関口昌一参議院議員会長、ご地元の牧野たかお参議院議員と合流し、事務所の皆さんと意見交換を行いました。
続いて、静岡県建設業協会に伺い、石井会長から来年の参議院選挙に向けた推薦状を手交していただきました。手配していただきました杉保専務、ありがとうございました。
さらに、石井会長や副会長で静岡建設業協会の市川会長をはじめ幹部の皆さん、国土交通省・県土木のOBの皆さんに知事選挙のご支援をお願いするとともに、国政報告を行い意見交換をさせていただきました。
さらに、三島市に伺い、三島建設業協会の安全大会後のお時間をいただき、小野会長や大会に参加されていた会員の皆さんに知事選挙へのご支援をお願いするとともに、国政報告を行い意見交換をさせていただきました。