足立としゆき夢だより【第69号】をお届けします

皆さん、こんにちは。
足立としゆきです。

いよいよ平成28年度も最終日3月31日となりました。1年間、皆様には大変お世話になりまして、ありがとうございました。おかげさまで参議院議員としての活動が始まり、新たな年度を迎えることができます。心から感謝を申し上げます。

さて、3月27日、平成29年度政府予算が参議院本会議で可決成立しました。
これによって4月から予算の執行の段階に入りますが、国土交通省の公共事業費は、国費で5兆7,946億円、対前年1.00倍と約18億円の微増となりました。
この予算においては、①東日本大震災や熊本地震等による被災地の復旧・復興、②国民の安全・安心の確保、③生産性の向上による成長力の強化、④地域の活性化と豊かな暮らしの実現、の4分野に重点化し、施策効果の早期実現を図ることとしています。
公共事業の実施に当たっては、適正な価格・工期での契約、地域企業の活用に配慮しつつ適切な規模での発注、国庫債務負担行為活用等による施工時期の平準化、ICTの全面的な活用等によるi-Constructionの推進など、品確法の趣旨を踏まえた対応を求めていますので、ご承知おき願います。
我が国にとりましては、予算の早期成立が最大の景気対策だと言われておりましたので、参議院としても何とか責任を果たせたものと考えています。ただし、平成28年度は3次にわたる1.6兆円規模の補正予算がありました。公共事業予算全体では当初の6兆円から7.6兆円への増額があり、地域の建設産業の皆様の景況感も改善しました。この状況を維持するためには、平成29年度も平成28年度並みの補正予算を確保しなければならないと考えております。皆様からも、様々な分野に補正予算の要望をしていただくなど、ご支援をいただきますようよろしくお願いいたします。

3月29日には、参議院の災害対策特別委員会で質問に立ちました。
昨年の岩手・北海道の水害を踏まえ、地球温暖化に伴う気候変化によって水害・土砂災害が拡大して行く懸念について、気象庁、環境省、国土交通省水管理・国土保全局、北海道局、そして松本純防災担当大臣から見解を伺いました。
気候変化については、橋田気象庁長官から「地球温暖化の影響が短時間豪雨や大雨の増加傾向をもたらしている可能性がある」との答弁をいただき、鎌形環境省地球環境局長からは「様々な分野における(地球温暖化の)適応の取り組みがしっかり進むよう推進してまいりたい」との答弁がありました。私が考えているとおりであり、政府を上げて取り組んでいきたいと考えています。
一方、岩手の水害について山田水管理・国土保全局長から「施設では防ぎ切れない大洪水は必ず発生するという考えにたち、社会全体で洪水に備えることが大事だ」と答弁がありました。なお、それに関連して北海道の金山ダムの効果について質問する中で、ダムマニアの皆さんがこの1年間で一番活躍したダムを表彰しようという「ダムアワード」というイベントの話を紹介させていただきましたが、ダムマニアの皆さんの間では結構話題となっているとのことでした。
また、田村北海道局長からは「気候変動の影響が特に大きいと予測される北海道から先導的に適応策に取り組むべきであり、気候変動を考慮した社会的、経済的に最適な治水対策を検討する」との答弁をいただきました。
私からは、地域の建設産業が頑張って復旧・復興に道筋がつけられたこと、「そこに住んで守る」という大変重要な地域の守り手としての建設業の役割は大きいこと、そのために持続的に活躍できる環境を整えることが国の使命であることなど、日頃の想いを発言いたしました。あわせて、「予防に優る治療なし」ということで事前防災をしっかり進めるようお願いしました。
松本防災担当大臣からは「災害の大規模化に伴い事前防災の重要性は増している」とし「オールジャパンで効率的かつ効果的に国土強靱化を進め、事前防災にしっかりと取り組んでまいりたい」とご答弁いただきました。ありがとうございました。

最近の動向を紹介します。

まず、国会関係では、3月17日、29日、31日に参議院本会議に出席しました。
常任委員会では、22日、30日に国土交通委員会に出席しました。また、3月13日、14日、23日、24日、27日の予算委員会に、私自身は委員ではありませんが応援で出席いたしました。23日は森友学園理事長の籠池泰典氏の証人喚問でしたが私も出席いたしました。28日には決算委員会の委員の差し替えとして代理で出席しました。特別委員会では、21日には東日本大震災復興特別委員会、29日には災害対策特別委員会に出席して質問をいたしました。

自民党関係では、15日に東京オリンピック・パラリンピックの地域活性化小委員会が開催され、オリンピック・パラリンピックを契機として地域活性化に取り組む首長連合から旧知の新潟県の國定三条市長、三重県の石原菰野町長が出席されましたので、プレゼンテーションを伺いに参りました。
16日には、地方創生実行本部において蒲島熊本県知事から熊本地震からの復興について報告があり、昼には熊本の物産展が党本部で開催されました。
21日の品確議連では、国土交通省や農林水産省から、i-Constructionの推進に向けた取り組みのあり方や、低入札価格調査基準の改善、ICT舗装や小規模施工の積算基準の新設、建築分野における一般管理費の改善と積算数量書活用方式の導入など品確法の趣旨に合致した取り組みや、働き方改革への取り組みなど最近の動向について報告がありました。
23日には、地方創生統合実行本部において井戸兵庫県知事から地方創生の取り組みについてプレゼンテーションがあり、私からは「住んで守る地域づくりの担い手建設業が持続的に活躍できる環境づくりを進めて欲しい」と意見を申し上げました。なお、その日に合わせて自民党本部で兵庫県物産展が開催されました。
30日には、党本部で高専ロボットフェアが開催され、二階俊博幹事長、茂木敏充政調会長をはじめたくさんの国会議員の先生方が参加する中、NHKのロボコンにも出場したロボットなどが展示され、実演をして大いに注目を集めました。
その他、国土交通部会、国土強靱化推進本部、公共工事の品質確保の推進に関する議連(品確議連)、住宅土地・都市政策調査会の中古住宅市場活性化小委員会、京奈和自動車道推進議員連盟の会合、与党技術士議連呼びかけ人会、超党派水力発電の有効活用を推進する議員連盟、憲法改正推進本部、働き方改革に関する特命委員会、IR実施に向けた制度・対策に関する検討PT、金融調査会の若手議員勉強会、経済金融関係の勉強会(火曜会)、党本部役員と都連国会議員・都議選候補者との懇談会、自民党兵庫県連の常任顧問会議や定例の宏池会などに出席しました。

都内の催しでは、3月16日に全国建設業協会の協議委員会に出席し、引き続き中国ブロックの会長会、九州ブロックの会長会に出席しました。
22日は、管工機材の将来を考える研究会に牧原秀樹衆議院議員とともに出席して「建設産業の再生に向けて」と題して講演をさせていただきました。23日は、北海道砂利組合の幹部の皆様との意見交換会に出席しました。29日は、ゼネコン有志の皆さんとの勉強会・意見交換会に出席しました。国土交通省からは大臣官房技術調査課の田村建設技術調整室長にお越しいただき、最近の動向について情報提供をいただきました。

一方、地方にも引き続き伺っており、3月18日、和歌山県の和歌山市と岩出市を結ぶ京奈和自動車道の紀北西道路の開通式に、二階俊博幹事長、石井啓一国土交通大臣、鶴保庸介北方・沖縄担当大臣などたくさんの来賓の皆様とともに出席して祝辞を述べさせていただきました。
私は和歌山で中学・高校時代を過ごしましたし、近畿地方整備局企画部長としても勤務をさせていただきました。企画部長の当時の進捗状況からするとこの10年で著しく進捗しており、華やかで盛大な開通式に大変感慨深いものがありました。今回の開通で、京奈和自動車道の和歌山県内区間が全面開通し、京奈和自動車と阪和道が直結しましたので、その効果は絶大だと思います。
24日は大津市に伺い、滋賀県建設業協会の幹部の皆様と意見交換を行いました。
25日は、兵庫県豊岡市で行われた北近畿豊岡自動車道の八鹿日高道路の開通式に、末松信介国土交通副大臣、地元の谷公一衆議院議員などたくさんの来賓の皆様とともに出席して祝辞を述べさせていただきました。母の実家が少し南の朝来市和田山町ということもあって出席させていただきましたが、開通式、通りぞめ、感謝の集いなどに地域の皆様、特に幼稚園児の皆さんの参加もあり、とても暖かみのある素晴らしい開通式となりました。

なお、この時期は全国各地で様々な式典や催しが数多く開催されており、お声をかけていただいたにもかかわらず残念ながら出席が叶わなかったものもたくさんありました。心からお詫びを申し上げます。私としても、できるだけ出席させていただくよう努力いたしますので、引き続きお声かけをいただきますようお願い申し上げます。

皆様にはご支援のほどよろしくお願いいたします。