足立としゆき夢だより【第86号】をお届けします

皆さん、こんにちは。
足立としゆきです。

日に日に寒さがましてきました。皆様、いかがお過ごしでしょうか。

さて、今年1年も、災害の多い年でした。私は、これまで九州北部や秋田、大分、大阪・和歌山などの被災現場を訪れ、災害対策の課題について調査を進めて来ました。

今回は、11月10日に台風18号、21号で被災した京都府北部の災害調査に伺いました。

最初に訪れたのが舞鶴市です。まず、京都府の野村中丹振興局長、小林中丹東土木事務所長、木村中丹西土木事務所長、大滝港湾局副局長、舞鶴市の堤副市長、小島上下水道部長から、台風21号による被災状況について、地元の池田府議とともに概要説明を受けました。

その後、京都府建設業協会の森下舞鶴支部長のご案内で、浸水被害の大きかった西舞鶴の高野川沿川に伺い、小関舞鶴市議に被災現場のご説明をいただきました。
舞鶴市では、合計337mmの雨により、高野川沿川で床上浸水が136戸、床下浸水が367戸と大きな被害を受けており、現地では一階の畳や床板をあげて、扇風機などを使って床下を乾燥させているようなお宅もありました。海に近い中小河川の治水対策の難しさを改めて感じました。

続いて、舞鶴市の志高地区に伺いました。平成16年の台風23号による洪水によって、バスの屋根の上に30数人取り残された地区ですが、その後の整備で輪中堤防が完成して浸水被害は大幅に軽減されていました。整備効果を改めて実感することができました。

引き続き、福知山市の被災現場に伺いました。
現場を案内いただいたのは京都府建設業協会の米田福知山支部長で、現場では国土交通省の久内福知山河川国道事務所長、福知山市の蘆田土木建設部長をはじめとするメンバーからご説明をいただきました。

最初に訪れたのは、由良川沿川の戸田地区です。平成16年、平成25年に続いて浸水被害を生じましたが、堤防等の整備効果があって今回は被害が大幅に軽減されていました。
続いて、対岸の私市地区に伺いましたが、この地区でも堤防や樋門の整備が進んでおり、被害は大きく軽減されていました。一方、その下流の川北地区では堤防が現在も未整備であり、大きな浸水被害が発生していました。
次に、少し下流の天津地区に伺い、水防災事業で宅地かさ上げを行っている現地を見させていただきました。まさに、ジャッキアップによりかさ上げ中の家屋があり、その家屋は浸水被害を免れていましたが、未整備の家屋は残念ながら被災していました。
やはり、しっかり整備したところは格段に整備効果が上がっていることは明らかであり、着実にさらにはスピード感を持って整備を進めて行くことが大事だと改めて感じました。

最後に、荒河地区の排水機場に伺いました。平成26年8月の豪雨災害で福知山の中心市街地を流れる弘法川が溢れて3000戸を超える浸水家屋を生じるなど甚大な被害を発生しましたが、弘法川・法川床上浸水対策特別緊急事業で、河川の拡幅や河床掘削、調節池の設置、ポンプ場の整備など各種対策が急ピッチで実施中でした。自治体施工としては異例の大きさの調節池に驚きました。

なお、夕方には、福知山市の伊藤副市長、蘆田土木建設部長、国土交通省の久内福知山河川国道事務所長、米田支部長をはじめ京都府建設業協会から京都北部の5支部長にご出席をいただき、災害時の建設業界の対応のあり方、入札時の地域要件や実績の取り扱いなどについて、意見交換を行いました。
災害時に連携して対応する関係者があらかじめ一同に会して意見交換を行い、顔のわかる関係をつくっておくことはとても大事なことだと思います。私も協力させていただきますので、ぜひ、他の地域でもこうした取り組みを進めていただきたいと思います。

次に、11月18、19日、新桂沢ダムの定礎式のため北海道を訪れました。
まず、北海道日高地方の平取町に伺い、北海道開発局が管理中の二風谷ダムと建設中の平取ダムを視察しました。
平取ダムは、下流に完成している重力式コンクリートダムの二風谷ダムとあわせて沙流川総合開発建設事業の一環として建設されている高さが56.5mの重力式コンクリートダムです。
民主党政権下のダム検証により一時ストップさせられましたが、私が水管理・国土保全局長の際に「継続」を決定した思い出深いプロジェクトです。
7月30日に定礎式がありましたが、残念ながら出席できませんでしたので、今回、沙流川ダム建設事業所の三宅所長、施工を担当している西松・岩田地崎・岩倉の共同企業体(JV)の永田副所長、西松建設の田上顧問等にご案内いただき、現場視察をさせていただきました。
すでに本体コンクリートの打設が全体の3割を超えており、昨年の出水による被災にも負けず、現場の皆さんは頑張っておられました。

引き続き、沙流川などの直轄河川の管理を担当している平取町の平村建設に立ち寄り、社員の皆さんにご挨拶をさせていただきました。
その後、源義経を祭神とする平取町の義経神社に参拝し、宮司さまご夫妻にお会いし、ご挨拶をさせていただきました。この宮司さまは平取ダムの定礎式の神事を行った方です。

翌19日、元北海道開発局長の鈴木英一さんにご案内いただき三笠市に伺い、新桂沢ダムの定礎式に出席し、ご挨拶をさせていただくとともに、定礎の儀のうち「鎮定の儀」を執り行わせていただきました。
折しも雪が激しく降り始め、式典中に15cm程度積もるなど、雪が降りしきる中での定礎式というとても貴重な体験となりました。

このダムも、民主党政権下のダム検証により一時ストップさせられたダムで、私が水管理・国土保全局長の際に「継続」を決定した思い出深いプロジェクトです。何とか、定礎までたどり着けましたが、ご迷惑をおかけした皆様に申し訳ない思いで一杯でした。
新桂沢ダムは、鹿島建設・岩田地崎・伊藤組土建の共同企業体(JV)が施行中で、幾春別川総合開発建設事業の一環として既存の桂沢ダムを嵩上げし、ダム機能を高めるダム再生を行うものです。

JVの福井所長は、大学の研究室の後輩で、私が建設省の宮ヶ瀬ダムの所長、今回出席された鹿島建設の田代副社長が宮ヶ瀬ダムの本体JVの所長をしていた時に、新人のJV職員として入社してきた宮ヶ瀬ダム仲間です。そのようなダム仲間が、こうした責任ある立場になっていることは感激ですし、これからも頑張って欲しいと思います。
最近の動向を紹介します。

【国会関係】

11月8日、第195回特別国会の開会式が天皇陛下のご臨席のもと開催され、国会前庭でのお出迎え、参議院本会議場での開会式、再度国会前庭でのお見送りに参加しました。

17日、参議院本会議に出席して安倍晋三総理の所信表明演説を伺いました。
総理は、「わが国の未来を切り拓いていく政策を実行し、前に進めていく」と決意を表明されるとともに、「被災地の復興を一層加速する」こと、「事前防災・減災対策に徹底して取り組み、国土強靱化を進める」ことなど、我々に関わりの深い取り組みについても言及されました。

21日、22日、参議院本会議に出席し、代表質問のやりとりを伺いました。

【自民党関係】

自民党関係では、平成30年度予算編成や税制改正、平成29年度補正予算などに関する動きが活発化しており、国土交通部会、砂防議連、災害対策特別委員会、京奈和自動車道推進議連総会、トラック輸送振興議連総会、半島振興対策促進大会、国土強靭化推進本部の会合、臨海コンビナート再生・強靭化推進議連の会合、選挙制度調査会、観光立国調査会、簡易水道整備促進大会、地方創生実行統合本部の会合、内政国家ビジョン策定プロジェクト会議、環境部会と環境・温暖化対策調査会の合同会議などに出席しました。

トラック輸送振興議連総会では、高速道路の大口多頻度割引の補正予算による継続、物流分野の働き方改革にも資する高速道路のミッシングリンクの解消と4車線化の推進を訴えました。

また、自民党災害対策特別委員会から菅官房長官への補正予算の要望、港湾議連による財務省大鹿主計局次長への予算・税制関係決議の申し入れに同行しました。
衆議院議員の野田毅先生、竹下亘先生、山本有二先生、参議院議員の佐藤信秋先生とともに、麻生太郎財務大臣に、補正予算の確保について要望に伺いました。麻生大臣からは、防災対策や道路整備の予算は大事だとのお話がありました。
さらに、千葉県建設業協会の畔蒜会長はじめ幹部の皆さんによる林幹雄幹事長代理への要望活動、全国建設産業団体連合会の渡邊会長をはじめとする幹部の皆さんによる岸田政調会長への要望活動に同席しました。岸田政調会長からは、衆議院議員選挙で頑張っていただいた建設業の皆さんの期待にぜひとも応えたいとのお話しをいただきました。

7日、早朝から山田京都府知事による自民党の京都府関係議員への予算説明会が開催され、二之湯智・西田昌司両参議院議員をはじめ地元選出の先生方とともに、京都府福知山市に実家がある関係で、私も出席させていただきました。
続いて、自民党災害対策特別委員会に出席し、台風21号、22号による被害に対する対応について審議を行い、被災地への支援や補正予算の確保について決議をしました。

13日、東京トラック協会の自民党東京都連への予算・税制の要望会に出席し、私からも高速道路料金の大口多頻度割引継続のための補正予算の確保、物流分野の働き方改革にも資する高速道路のミッシングリンクの解消や4車化の促進、大規模地震時の物流防災拠点への国の支援などを訴えされていただきました。

16日、自民党本部で岐阜県の物産展「清流の国ぎふ・ふるさとフェア」が開催されました。二階俊博幹事長、野田聖子岐阜県連会長、古屋圭司衆議院議員、古田岐阜県知事、青山中津川市長、水野瑞浪市長とともに出席してご紹介をいただきました。また、岐阜県の名物の瑞浪のボーノポークや飛騨牛を試食させていただきました。とても美味しかったです。ありがとうございました。

なお、11月6日、国対に引き続き筆頭副幹事長として大変お世話になっている石井準一参議院議員の「励ます会」が都内で開催され、出席させていただくともに、立礼にも参加させていただきました。

私が所属する派閥である宏池会の関係では、14日夕方、憲法改正に関する勉強会、20日夕方には、政策委員会が開催され、今後のビジョンのあり方について宏池会としてどのように進めて行くのか、議論しました。私からは、国土のグランドデザインが必要なこと、二流三流になってしまったインフラ整備の再構築が必要なこと、インフラ整備や防災の担い手である建設産業の持続的発展のため公共投資の計画的確保が必要なことなど訴えました。その他、定例の会合にも出席しました。

【都内の催し】

都内の催しでは、11月6日、国土交通省の事務系の皆さんのOB会である建友会に出席し、日頃のご支援へのお礼のご挨拶をさせていただきました。

7日、伊豆縦貫自動車道の財務省安出主計官への地域の要望会に同行いたしました。

8日、「安全・安心の道づくりを求める全国大会」に出席し、当初予算の増額・補正予算の確保を訴えさせていただきました。全国からたくさんの首長さんに参加いただきました。
夕方、東京管工機材商業協同組合の創立70周年記念式典に出席し、ご挨拶をさせていただきました。

9日、天皇皇后両陛下の主催の秋の園遊会に出席しました。会場の赤坂御苑には各界から約二千人が参加されました。熊本地震で被災した大西熊本市長や音楽プロデューサーの小室哲哉さん、リオデジャネイロのパラリンピックで活躍されたスポーツ選手の皆さんなどが出席されており、両陛下がねぎらいのお言葉をかけておられました。
続いて、国道33号整備促進に関する要望意見交換会に衆議院議員の山本有二先生、塩崎恭久先生など地元の愛媛・高知選出の衆参の先生方とともに出席し、大石仁淀川町長、小田越知町長、河野久万高原町長、戸梶日高村長、池田いの町長などの首長さん方と国道33号整備について意見交換をしました。

13日、中津川自民クラブ・公明党国政研修会の夕食懇談会に古屋圭司衆議院議員、渡辺猛之参議院議員とともに出席し、意見交換をさせていただきました。

14日、四国治水事業促進懇談会に出席し、ご挨拶をさせていただきました。私は平成21年7月から2年間、四国地方整備局長として勤務をいたしましたので、ご縁の深い首長さんがたくさん出席されていました。
続いて、コンサルティングエンジニア連盟の意見交換会に出席し、「公共事業予算の確保に向けて」と題して講演をさせていただきました。佐藤信秋参議院議員も出席されました。
次に、全国生コンクリート工業組合・協同組合の全国理事長会議に出席して、「今後の社会資本整備に向けて」と題して講演をさせていただきました。
さらに、高知県の日下川改修期成同盟会の会合、全国建設業協同組合連合会の幹部の皆さんとの会合に出席し意見交換しました

15日、中部直轄河川治水懇談会に出席し、ご挨拶をさせていただきました。私は、平成23年7月から1年2カ月中部地方整備局長をさせていただきましたので、ご出席いただいた首長さん方に大変お世話になりました。

16日、建設産業専門団体連合会の全国大会に石井啓一国土交通大臣、佐藤信秋参議院議員とともに出席してご紹介をいただきました。

20日、治水事業促進全国大会に出席し、ご紹介をいただきました。全国から治水事業に造詣の深い首長さんがたくさん出席されていました。

21日、夕方には「建築設備士の日」の記念祝賀会に出席し、ご挨拶をさせていただきました。

【地方の催し】

地方にも引き続き伺っており、11月11日、福知山市市制施行80周年記念式典に出席しました。私自身、福知山市に住んだことはありませんが、市内の夜久野町に今も実家があり、母が暮らしています。私もこれからの福知山市の発展に微力ながら尽力したいと思います。
午後から、伊丹空港、松山空港を経由して、高知県梼原町に伺い、矢野梼原町長の引退表明を受けて、次期町長選挙に出馬の意向を固めている吉田尚人前副町長の総決起大会に、衆議院議員の山本有二先生、参議院議員の高野光二郎先生、佐藤信秋先生とともに出席し、応援演説をさせていただきました。吉田さんには、四国地方整備局長の頃から公私にわたり大変お世話になっており、健闘を祈っています。

16日、大阪市に伺い、大阪府中小建設業協会の創立50周年記念祝賀会に出席して祝辞を述べさせていただきました。

17日、再び大阪市に伺い、全国中小建設業協会の若手経営者部会の懇親会に出席しました。
続いて、神戸市に移動し、兵庫県土木部のOB会に出席してご挨拶をさせていただきました。昭和54・55年と2年間にわたり一緒に勤務させていただいた兵庫県庁の先輩や同僚の皆さんと久しぶりにお会いでき、感激でした。

 
なお、私の日頃の活動を紹介するためFacebookページを開設しています。様々な写真により活動を紹介しておりますので、ご活用いただきたいと思います。Facebookページ名「参議院議員 足立敏之」、ユーザーネーム「@Adachi.Toshiyuki501」ですので、ぜひご覧ください。よろしくお願いいたします。