参議院災害対策特別委員会 秋田県災害調査-1

8月3日(木)、7月15日に秋田県を襲った記録的な大雨で甚大な被害を受けた秋田県に、参議院災害対策特別委員会の三浦信祐委員長、自民党の大野泰正筆頭理事をはじめ理事会メンバー8名で災害調査に伺いました。
まず最初に、雄物川中流部の左手子地区の輪中堤整備地区を視察しました。この地域では、平成29年の豪雨災害を契機に激甚災害対策特別緊急事業や防災・減災、国土強靭化の一環として直轄で整備が進められており、輪中堤自体は整備途上ではありましたが、今回出水でも大きな効果を発揮していました。
なお、国土交通省の説明の中で、仙北市田沢湖町の雄物川水系玉川にある直轄管理している玉川ダムについても紹介がありました。
現地に伺う時間はありませんでしたが、
このダムは高さは100mですが、総貯水容量は2億54百万トンと我が国有数の巨大ダムで、今回の豪雨では下流玉川の水位や合流後の雄物川本川の水位が氾濫危険水位を超えるおそれがあったため、通常の洪水調節よりも大幅に放流量を抑制する特別防災操作、すなわちダムに入ってくる水を「全量カット」ですべてダムに貯め込む操作を行い、下流域の浸水被害を大幅に軽減しました。
なお、私は玉川ダムの建設最盛期の昭和59年から昭和60年の2年間、工務課長、調査設計課長として勤務をさせていただきましたので、今回の玉川ダムの活躍を大変誇らしく思っています。
続いて、秋田市北部の五城目町に伺いました。
馬場目川の堤防決壊現場では、渡邉町長からご説明をいただきました。決壊箇所から流木や土砂が農地にたくさん流入しており、農業被害は深刻でした。