令和6年 能登半島地震視察-14

その後、石川県建設業協会の中市副会長、珠洲建設業協会の明星会長、大濱専務理事などの皆さんのご案内で、被災現場を視察しました.
まず、国道249号大谷トンネル付近の被災現場に伺いました。
大谷トンネルは、覆工コンクリートが崩落するという大きな被害が出ていました。トンネルの被災は珍しく、熊本地震の際に県道熊本高森線の俵山トンネルが被災したのと同様の被害と考えられました。
続いて、大谷トンネルの海側に位置する国道249号烏川大橋(大谷ループ橋)の被災状況を視察しました。橋梁本体に大きな損傷は見られませんでしたが、東側のアバット部が崩落してしました。
また、橋の上からは、外浦の隆起の状況も良く見えました。これまで海面上に出ていた部分は黒く、海面下であったところは白いので、隆起したエリアの広さがよくわかりました。
続いて、活断層が地表面に表れ、約3mの段差を生じている地点に立ち寄りました。段の上の建物は損失はあるものの原形をとどめていました。いずれにしても段差を生じた際の動きを考えると、地震のエネルギーの大きさに驚きました。