南摩ダム「定礎式」

3月12日(土)、水資源機構が建設中の思川開発事業の南摩ダムの「定礎式」が栃木県鹿沼市で開催されました。
ご地元の佐藤勉衆議院議員、上野通子参議院議員、高橋克法参議院議員をはじめとする国会議員の先生方、福田栃木県知事、金尾水資源機構理事長らとともに出席し、お祝いのご挨拶をさせていただくとともに、「斎鏝(いみごて)の儀」、さらには「くす玉開披」を執り行わせていただきました。
このダムは、私が建設省・国土交通省で勤務した際に、たびたび担当した重要なプロジェクトで、古くは昭和59年の建設事業の着手にあたり河川局開発課の企画調整係長として担当して以来の関わりで、河川計画課長の際には利根川水系河川整備基本方針を策定し改めてこのダムを位置付け、退官直後には検証の結果「継続」が決定されるなど、とてもご縁の深いダムで、定礎を迎え、大変感慨深いものがありました。

このダムは、コンクリート表面遮水壁型ロックフィルダム(CFRD)という珍しいダム構造で、ダム本体工事で本格的に採用するのは日本では初めてのこととなります。
定礎の式典では、水資源機構や施工者である大成建設の職員の皆さんが、恒例の法被姿で定礎の石を運び込み、定礎の石を鎮定したブロックにコンクリートを打設する「埋納の儀」では、完全自動運転の無人のダンプトラックとブルトーザーで土砂を搬入し、敷きならすという世界でも例のないDXを駆使した最先端技術を活用した取り組みが行われました。今後の本格的なダム工事の進行が大いに期待されるところですので、ぜひ、皆さんも視察に足を運んでいただければと思います。よろしくお願いいたします。