足立としゆき夢だより【第141号】をお届けします

皆さん、こんにちは。
足立としゆきです。

新型のコロナウイルスが中国の武漢を中心に蔓延しており、日本への影響が懸念されます。このような状況を踏まえ、政府は28日の閣議で感染症法の「指定感染症」に指定し、対応を強化することとしました。また、武漢等の在留邦人について政府が1月29日以降チャーター便で順次帰国をしていただいています。今後の動向について引き続きしっかり見守っていきたいと思います。なお、感染症については水際でしっかり防御しなければならないと考えますので、関係機関には対応をよろしくお願いします。

さて、令和元年度補正予算が1月30日(木)、参議院本会議で賛成多数で可決成立いたしました。早期成立が最大の経済対策であると頑張ってまいりましたので、責任の一旦を果たせたのではないかと一安心です。

国土交通省関係分をみると、公共事業費1兆1,865億円と非公共費769億円、合計1兆2,634億円となっています。

そのうち、「自然災害からの復旧・復興の加速」に3,990億円ですが、台風15号及び19号等の災害により被災した河川・道路・港湾等の本格的な復旧、再度災害を防止するため改良復旧を積極的に活用した災害復旧事業等の実施、被災した鉄道の復旧、復興道路等東日本大震災の復興加速化等が盛り込まれています。

続いて「防災・減災、国土強靱化の強力な推進」に6,496億円ですが、台風19号等での被害を踏まえ氾濫発生の危険性が高い区域等の河道掘削や河川堤防の強化対策、砂防堰堤や遊砂地等の整備、気候変動に備え調節池やダム等の基幹的防災インフラの整備、水害・土砂災害被災地域における再度災害防止対策の集中的実施、内水対策強化のための排水施設等の整備、緊急輸送道路等における無電柱化、災害時に地域の輸送等を支える高規格幹線道路や土砂災害危険区域や洪水浸水想定区域等を迂回する道路整備、道路インフラや港湾施設の老朽化対策などが盛り込まれています。

さらに、「国民の安全・安心の確保」に766億円ですが、首里城の復元に向けた取り組み、地域鉄道等の安全性の向上や鉄道・バス・タクシーのバリアフリー化の支援、未就学児等の交通安全緊急対策等、官庁施設の防災設備改修などが盛り込まれています。

皆さんと関係の深い施策がたくさん盛り込まれていますので、今後、速やかに執行に移され、復旧・復興の加速化が図られるよう期待しています。

また、令和2年度の予算についても今後早期に成立させ、途切れなく事業執行を行っていくよう取り組むことが必要です。引き続き、皆さんのご支援をよろしくお願いいたします。

なお、1月30日(木)の参議院本会議終了後、参議院自民党の関口昌一議員会長、世耕弘成幹事長のもとに、安倍晋三総理、麻生太郎財務大臣、菅義偉官房長官をはじめ財務省の幹部の皆さんが、予算成立のお礼のご挨拶にお越しになりました。私たち幹事長室メンバーも陪席させていただきましたが、総理から握手をしていただき、その上お言葉までいただき感激いたしました。ありがとうございました。

その他、最近の動向についてご紹介いたします。

【国会関係】

1月23日(木)、24日(金)、安倍晋三総理の施政方針演説など4演説に対し、参議院本会議で代表質問が行われました。
続いて、29日(水)、30日(木)に予算委員会で補正予算案の審議が行われ、30日の夜に緊急上程で参議院本会議が開催され、先にもご紹介したとおり補正予算が可決成立いたしました。

その他、予算委員会、国土交通委員会に出席しました。

【自民党関係】

1月23日(木)、宏池会の例会において、12月に事務総長の望月義夫衆議院議員が亡くなられたことを受け、後任を根本匠衆議院議員とする人事を、岸田文雄会長が発表されました。
なお、例会では私から参議院幹事長室の動きを報告させていただきました。

1月23日(木)、世耕弘成参議院幹事長のリーダーシップで開催している「不安に寄り添う政治のあり方勉強会」が開催され、地域の方々が抱える不安について、各議員から発表がありました。
私からは、地域から建設業の方々がいなくなる「災害対応空白地帯」が発生している問題を指摘し、建設業が持続的に活躍できる環境づくりが、地域の安全・安心を確保していくために不可欠であることを訴えました。

その他、参議院の執行部会、正副国会対策委員長会議など各種会議が行われ出席しました。また、国土交通部会の正副部会長会議や全体会議に副部会長として出席するとともに、災害対策特別委員会、ITS推進・道路調査会に出席しました。

【都内の催し】

1月22日(水)に東京建設工業協同組合の新春懇親会が、1月24日(金)に日本砂利協会関東支部の新年賀詞交換会が開催され、それぞれ出席して新年のご挨拶をさせていただきました。

【地方の催し】

1月21日(火)、石川県金沢市で開催された石川県建設業協会の「新年祝賀会」に、小倉会長のお声掛けで出席させていただき、馳浩衆議院議員、谷本石川県知事らとともに新年のお祝いのご挨拶をさせていただきました。
金沢には、「ひがし」「にし」「主計町(かずえまち)」の3つの茶屋街が現存しており、芸妓(げいぎ)さんがおもてなしをするお茶屋文化が継承されています。新幹線の開業効果もまだまだ続いているようで、芸妓さんの踊りで始まる賑やかな会となりました。

1月25日(土)、高知県仁淀川町と愛媛県久万高原町の県境部で「橘防災事業」として整備を進めてきた「国道33号橘中津トンネル」の開通式典が、久万高原町柳谷で行われ、山本有二衆議院議員、山本順三参議院議員、佐藤信秋参議院議員をはじめ地元の衆参国会議員の皆さんや大石仁淀川町長、河野久万高原町長、小林四国地方整備局長とともに出席してお祝いのご挨拶をさせていただきました。
この道路は、私が整備局長の頃に本格着工したもので、松山と高知を結ぶ重要な幹線道路でもあり、その完成には大変感慨深いものがあります。

なお、それに先立ち1月24日(金)の夕方、高知県仁淀川町で「仁淀川町地域懇談会」が開催され、地元の横山県議や大石町長、若藤議長とともに出席し、国道33号の整備をはじめインフラ整備の推進や地元建設業の活性化などについて意見交換を行いました。
参議院本会議終了後、羽田に駆けつけ、飛行機に飛び乗って伺いましたが、飛行機の遅れ等あって到着が遅くなりました。心からお詫びを申し上げます。

1月28日(火)、2月2日投開票の京都市長選挙について、改めて建設関連団体の皆様に現職市長の門川大作候補へのご支援をお願いするため、京都市に入りました。
その際、選挙事務所で門川候補ご自身にもお会いし、直接激励をさせていただきましたが、大変お元気でエネルギッシュに活動されているご様子でした。

【建設分野のトピックス】

1月18日(土)、国土交通省は仙台市で開かれた復興加速化会議(第10回)において、東日本大震災の復興に当たって土木工事の積算を割り増す措置を、令和2年度も継続することを表明しました。
私が技監を務めていた平成26年2月に導入した「復興係数」を引き続き適用することになります。

また、20日(月)、熊本地震の被災地で復旧・復興工事で実施している施工確保対策を令和2年度も継続する方針を表明しました。平成29年2月に直轄土木工事へ導入した「復興歩掛」と「復興係数」の期限を令和元年度末から1年間延長するとともに、平成29年11月に開始した阿蘇、上益城両地区での復興係数の引き上げ措置が継続されることとなりました。

さらに、23日(木)、平成30年7月の西日本豪雨災害の復旧・復興に当たっての施工確保対策を継続することを発表しました。広島県内の直轄土木工事の積算に導入している「復興係数」と「復興歩掛かり」を令和2年度も適用することとなります。

こうした措置によって、東日本大震災、熊本地震、西日本豪雨といった大規模災害の復旧・復興工事への施工確保対策を、令和2年度も引き続き継続することとなりました。各地で円滑な工事発注が図られ、復旧・復興が速やかに進捗することを期待しています。

なお、1月30日(木)、「公共工事の品質確保の促進に関する関係省庁連絡会議」が開催され、品確法に基づく発注関係事務の共通ルール「運用指針」の改正が申し合わせされました。
各省庁は、4月1日からの発注関係事務への同指針の適用に向けて、全ての公共事業関係発注者に対して周知徹底をすることとなります。
これにより、適切な予定価格や工期の設定をはじめ、建設産業の皆さんがより仕事をしやすくなる環境の整備が進むことを期待します。