足立としゆき夢だより【第144号】をお届けします

皆さん、こんにちは。
足立としゆきです。

皆さんご心配のとおり、新型のコロナウイルスについて国内感染者の増加が続いており、感染拡大防止が重要な課題となっています。

2月24日(月)、厚生労働省の「新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」が開催され、感染の流行を早期に終息させるためには、ここ1~2週間が「瀬戸際」であり、極めて重要な時期との見解が表明されました。
このような状況を受けて、2月26日(水)に安倍晋三総理からイベント等の開催について自粛を要請するご発言がありました。
国土交通省の関係でも、私も出席を予定していた道路の開通式やダムの竣工式など様々なイベントが中止されたり、延期されたりしているところであります。関係の皆様には大変なご苦労をいただいていると思います。

また、27日(木)には、総理から小学校、中学校、高等学校、特別支援学校について3月2日(月)から臨時休業を行うよう要請する発言がありました。
これに対して、国土交通省では学校の臨時休業に伴い技術者等が確保できないといった事情により、現場の施工や業務を継続することが困難と認められる場合においては、受注者の意向を確認し、受注者からその申し出があった場合には、工期の見直しや一時中止の措置を講じるよう発注者に要請しています。一時中止の期間は3月15日までの約2週間とし、この措置に伴う経費については発注者が適切に計上し、負担することとしています。

この件については、前回の夢だより(第143号)で取り急ぎお知らせしたところですが、新型コロナウイルス感染症対策に関連して工事及び業務についてどのような通知等が出されているのか一覧にした特設サイトが、3月3日(火)、国土交通省のホームページ上に開設されました。
https://www.mlit.go.jp/tec/kanbo08_hy_000025.html

直轄工事及び業務の一時中止措置等の通知やその解釈について、監理技術者等の取り扱い、検査等への対応、入札等の手続き、建設現場の遠隔臨場等の一連の通知がわかりやすくまとまって掲載されており、相談窓口もこのサイトでわかるようになっていますので、関心のある方はぜひご一読ください。

今回の措置については、一部不安の声が聞こえて来ていますが、国土交通省からは相談窓口に遠慮無く問合せして欲しいとのお話をいただいていますので、疑問があればお近くの相談窓口にお話しいただき、少しでも不安を解消していただければと思います。

また、経済への影響も懸念されています。3月3日(火)に自由民主党政務調査会から、「新型コロナイウルスによる経済への影響緩和策」が提言されるなど具体的施策が議論されています。

さらに、3月4日(水)には、総理から野党各党に対し、緊急事態宣言等を可能にする「新型インフルエンザ等対策特別措置法」の改正への協力の呼びかけが行われており、早期に改正案を成立させたい考えです。

大変厳しい状況ですが、感染の流行を早期に終息させるためにも、極めて重要な時期と考えます。皆様にはぜひご支援をいただき、この状況を何とか乗り切るためよろしくお願いいたします。

【国会関係】

令和2年度予算案について、2月28日(金)に衆議院本会議で可決されました。
これを受けて、3月2日(月)から参議院予算委員会で質疑が始まりました。予算案には5,000億円の予備費が計上されており、コロナウイルス対策への活用が期待されています。できるだけ早期に予算を成立させることができるよう全力を尽くしてまいりたいと考えています。

なおこの間、予算委員会に応援で出席するとともに、「国民生活・経済に関する調査会」に出席しました。

【自民党関係】

2月18日(火)、ハワイ州のイゲ知事が、関口昌一参議院会長を表敬訪問されました。松山政司政審会長をはじめ参議院ハワイ議連のメンバーでお迎えしました。
なお、私は3年前、えひめ丸事故から17回忌の追悼式典に、先日お亡くなりになりました望月義夫衆議院議員とともに参列させていただき、イゲ知事ともお会いしましたし、昨年の議連のハワイ訪問にも参加させていただくなど、ハワイ州とは大変ご縁があります。

2月28日(金)、「経協インフラ総合戦略調査特別委員会」の「基幹インフラ輸出小委員会」が開催され、清水建設国際支店の北支店長から建設分野の事例として「ジャカルタ都市高速鉄道事業」について紹介があり、私からは国土交通省で少し関わったジャカルタ高速鉄道事業の施工について高く評価するとともに、「高速鉄道、高速道路、港湾、ダム再生など日本独自の技術の海外展開を進めて欲しい」との意見を申し上げました。

その他、随時「新型コロナウイルス関連肺炎対策本部」が開催され出席するとともに、執行部会、国会対策委員会(全体会議、正副委員長会議)、政策審議会、不安に寄り添う政治のあり方勉強会、宏池会例会、国土交通部会、下水道・浄化槽対策特別委員会、2020年オリンピック・パラリンピック東京大会実施本部、与党技術士会議員連盟の打合せなどに出席しました。

【都内の催し】

2月18日(火)、コンサルティングエンジニア連盟の総会後のお時間をいただき、「荒廃する日本 〜これでいいのかジャパン・インフラ〜」と題して講演をさせていただきました。
その後、日本建設業連合会の社会貢献活動協議会においても同様の講演をさせていただきました。
貴重な機会を作っていただいた関係の皆様、ありがとうございました。

2月19日(水)、建設物価調査会の「チームひまわり」の皆さんと意見交換を行いました。
「チームひまわり」は、建設業で活躍する全国の女性の方々の活動の状況や、女性用のパウダールームやウェアなど女性のための設備・装備、女性が活躍できるための環境づくりなどについて取材し、赤本とも呼ばれる「建設物価」に4年にわたり特集記事として紹介しています。
建設分野における女性活躍が一層進むよう、「チームひまわり」の活動を引き続き応援していきたいと思います。

なお、これ以降の催し物については、中止ないしは延期となりました。

【地方の催し】

2月17日(月)、神戸市で兵庫県測量設計業協会の園田副会長の「黄綬褒章受章を祝う会」が開催され、井戸敏三兵庫県知事、藤井比早之衆議院議員、加田裕之参議院議員とともに出席してお祝いのご挨拶をさせていただきました。
お招きいただきました全国測量設計業協会連合会の野瀬会長、兵庫県測量設計業協会の朝倉会長、ありがとうございました。

2月20日(木)、札幌市で開催された「北海道舗装事業協会創立50周年記念式典」後の祝賀会に伊東良孝衆議院議員とともに出席し、お祝いのご挨拶をさせていただきました。お招きいただきました渡辺会長、ありがとうございました。

2月22日(土)、茨城県日立市で執り行われた元衆議院議員で茨城県建設業協会の岡部英男元会長の葬儀に、菅義偉官房長官や佐藤信秋参議院議員をはじめ岡田広参議院議員、上月良祐参議院議員など地元の衆参国会議員の先生方とともに参列しました。心からご冥福をお祈り申し上げます。

2月24日(月)、宮城県気仙沼市で「三陸沿岸道路 気仙沼中央IC〜気仙沼港IC 開通式典」が開催され、和田政宗国土交通政務官、地元の小野寺五典衆議院議員、佐藤信秋参議院議員、佐藤東北地方整備局長、佐野宮城県副知事、菅原気仙沼市長らとともに出席し、お祝いのご挨拶とテープカットを執り行わせていただきました。
この道路は、東日本大震災からの復興道路として整備が進められている大事な道路で、「通り初め」の際の沿道の皆さんの喜びも大変大きなものがありました。

その後、気仙沼市の「東日本大震災遺構・伝承館」に伺いました。
この施設は、震災に伴う津波で被災した気仙沼向洋高校の校舎を震災遺構として保存するとともに、震災伝承館を併設して震災にまつわる様々な展示を行い、後世に記憶と教訓を伝えるものです。

続いて岩手県陸前高田市の東日本大震災津波伝承館「いわてTSUNAMIメモリアル」に伺いました。
この施設は、震災に伴う津波で被災した陸前高田市の高田松原に国営公園として整備された「高田松原津波復興祈念公園」の主要施設として設置されたもので、津波で犠牲になられた方々への追悼・鎮魂を祈るとともに、様々な展示を通じて震災の記録と教訓を後世に伝えようというものです。震災当時、災害対応に全力で頑張っていた東北地方整備局の災害対策室も再現されていました。

近く9周年を迎える東日本大震災の記憶の伝承のため、いずれの施設にもぜひ皆さん訪れてみてください。お願いいたします。

なお、これ以降のイベントは中止ないしは延期となりました。

最後になりますが、皆さんには引き続き健康管理を徹底していただくとともに、感染予防に努めていただくようお願いいたします。