足立としゆき夢だより【第251号】をお届けします

皆さん、こんにちは。
足立としゆきです。

2月14日(火)、令和5年3月1日から適用される「公共工事設計労務単価」、「設計業務委託等技術者単価」の引き上げを、国土交通省が公表しました。

「設計労務単価」は、主要12職種の全国平均で前年度比+5.0%アップ、平成25年度以降11年連続、昨年度と比較すると約1.7倍の大幅な引き上げとなりました。
また、「技術者単価」についても、全職種平均で前年度比+5.4%のアップで、同じく平成25年度以降11年連続で、こちらも昨年度の約1.7倍の引き上げとなりました。

その具体的内容は、次の通りです。

〇公共工事設計労務単価
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001587029.pdf

〇設計業務委託等技術者単価
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001587143.pdf

私としては、この5%を超える設計労務単価・技術者単価の引き上げは、建設産業界の皆さんの念願であり、その期待にもしっかり応えられたものと考えています。これを受けて、実際に建設産業分野の皆さん一人一人の賃上げが進むよう、今後の取組みに期待したいと思います。

これに先立ち、2月8日(水)、根本匠会長、佐藤信秋幹事長、梶山弘志事務局長をはじめ衆参国会議員の先生方にご出席をいただき、自民党の「公共工事品質確保に関する議員連盟(品確議連)」の総会を開催いたしました。
根本会長のご挨拶に続き、国土交通省の長橋不動産・建設経済局長、佐藤大臣官房技術審議官から建設業の担い手確保に関する取組状況などについてご報告をいただきました。
続いて、建設産業団体を代表して全建の奥村会長から、防災・減災、国土強靭化予算の確保や、労務単価の引き上げ、資材価格高騰対策等についてご要望をいただきました。
出席議員からは、公共事業予算の規模の拡大や、岸田政権が目指す物価上昇以上の賃上げに建設業が取り組めるよう設計労務単価をアップすること、特に民間発注工事における価格高騰対策等について活発なご意見をいただきましたので、非常にタイムリーであったと考えています。
なお最後に、根本会長から「労務単価のアップには積極的に取り組んでいく」とのご発言があり、出席の皆さんから大いに反響がありました。

また、翌日の2月9日(木)には、「品確議連」会長の根本匠衆議院議員、議連幹部の梶山弘志衆議院議員、佐藤信秋参議院議員、盛山正仁衆議院議員とともに国土交通省を訪れ、「建設産業の担い手の処遇改善と円滑な施工確保に向けて」と題した要望書を、斉藤鉄夫国土交通大臣に手交しました。
私からも、斉藤大臣に対し、労務単価・技術者単価のアップについて、岸田文雄総理の「物価増を上回る賃上げを!」との要請を受け、政府として「目に見える結果を出す。」とお約束いただきました。

こうした活動が、功を奏し、皆さんの期待に応える労務単価のアップが行われたものと考えています。皆さんのご支援にも改めて感謝と御礼を申し上げます。

さて、最近の動向は次の通りです。

【国会の動き】

2月13日(月)、14日(火)の2日間、参議院の予算委員会の末松信介委員長はじめ理事クラスのメンバーで、石川県内を視察しました。

まず、最初に小松市に伺い、「航空自衛隊小松基地」で、宮橋小松市長から基地のある自治体としての取り組みのお話と、昨年8月の梯川の豪雨災害について説明がありました。宮橋市長には昨年の被災直後の8月9日(月)、自民党の災害対策特別委員会の現地調査として委員長の武田良太衆議院議員、勝俣孝明衆議院議員とともに被災現場を伺った際にもご案内いただきました。今回もわざわざ足を運んでいただき、ご説明を伺うことができ、感謝申し上げます。

続いて、航空自衛隊の石引小松基地司令から、小松基地の役割や最近の活動状況についてご紹介があり、ロシア機や中国機に対するスクランブル発進が激増しているとのお話がありました。
その後、F15戦闘機のスクランブル発進の演習を視察させていただきました。緊迫感のあるリアルな演習を見ることができて、自衛隊の役割の重大さを改めて痛感しました。

続いて、白山市内のJR西日本の「白山総合車両所」に伺いました。この車両所は、北陸新幹線の車両基地及び車両整備工場として機能しているもので、あわせて令和5年度末の金沢~敦賀間の整備状況についてもご説明いただきました。

その後、金沢市内の「いしかわ農業総合支援機構」を視察した後、石川県庁を訪れ、馳知事や堀田北陸財務局長、椎谷金沢国税局長、沖部大阪税関長から概況説明をいただき、意見交換をさせていただきました。

翌14日(火)は、まず金沢市内の「Share 金沢」に伺いました。この施設は、サービス付き高齢者住宅やアトリエ付き学生住宅、児童入所施設などを併設した高齢者、障がい者,子供たちなど多様な皆さんがともに住む施設群で、「ごちゃまぜ」をコンセプトにした大変活気のある施設に驚きました。こうした取り組みが、今後、全国各地で進んでいくことを期待したいと思います。

その後、飼料の価格高騰で苦慮している内灘町の酪農家「サンケイブリードー有限会社」、訪日クルーズの再開に期待する「金沢港クルーズターミナル」などを視察し、意見交換をさせていただきました。

今回の参議院予算委員会の視察にご協力いただきました北陸財務局をはじめ石川県の皆様、関係自治体や視察を快く受け入れていただきました関係機関の皆様に感謝を申し上げます。ありがとうございました。

その他、本会議などに出席しました。

【自民党の動き】

2月9日(木)、静岡県の伊豆地域の「自民党下田賀茂連絡協議会」の森県議をはじめ構成メンバーの皆さんにより「伊豆縦貫自動車道の促進に関する要望活動」の会合が開催され、勝俣孝明衆議院議員や牧野京夫参議院議員など地元衆参国会議員の先生方とともに、ご挨拶をさせていただきました。
私からは、中部地方整備局長の頃に検討していた下田Ⅱ期などの事業が着実に進んで来ており、当時の努力の積み重ねが今日に繋がっていることをご紹介し、活動をさらに活発化するようお願いしました。

続いて、耳の聞こえないアスリートのための国際的な競技大会「デフリンピック」が2025年に東京で開催されることを記念して、1,000日前記念のカウントダウン・イベントが参議院議員会館の講堂で超党派の議員が参加して開催されました。
この大会の会長の橋本聖子参議院議員のご挨拶を皮切りに、各党の衆参両院の代表者や国際ろう者スポーツ委員会(ICSD)をはじめ関係機関の皆さんからのご挨拶、そしてシンポジウムなどが行われ、キックオフを祝いました。

続いて、「自民党空き家対策小委員会」の井上信治委員長をはじめ幹部の松島みどり衆議院議員、盛山正仁衆議院議員、山下貴司衆議院議員、宮路拓馬衆議院議員、佐藤信秋参議院議員とともに「空き家対策の強化に関する中間提言」を斉藤鉄夫国土交通大臣に手交しました。
なお、今国会で「空き家対策の推進に関する特別措置法」の改正案が審議予定であり、空き家対策に向けあらゆる手立てを尽くしていくため、改正案成立に向け頑張っていきたいと考えています。

2月10日(金)、自民党の「下水道・浄化槽対策特別委員会」が山本有二委員長や上野賢一郎衆議院議員をはじめ衆参国会議員の先生方の出席のもと開催され、下水を分析してコロナウィルスの感染状況を把握する「下水サーベイランス」の取組み状況について、札幌市、石川県小松市、兵庫県養父市の関係者から、ヒアリングを行いました。
サーベイランスを行っている各自治体や協力していただいている研究者の先生方から、下水サーベイランスの有効性や重要性について報告があり、私から、サーベイランスの継続が重要であり、国としてしっかり財政支援を行うよう要請しました。山本委員長からは、その点について委員会で決議を行い、政府に働きかけを行うと表面していただきました。
コロナウィルス患者の全数調査がなくなる中で、こうした調査の継続は極めて重要と考えます。

その他、参議院自民党の議員総会や執行部会、国会対策委員会の全体会議や正副委員長会議、国土交通部会、参議院の政策審議会の勉強会、自由民主党コンプライアンス研修、宏池会例会などに出席しました。

【都内の動き】

2月7日(木)、「三峰川総合開発事業促進期成同盟会」の白鳥伊那市長、伊藤駒ケ根市長、白鳥箕輪町長らが来室され、三峰川上流の戸草ダムの復活について要望をいただきました。私も、戸草ダム下流の美和ダムが緊急放流をしたり、三峰川の堤防が決壊寸前になるなどしている状況から、その必要性を痛感しており、事業の推進に頑張りたいと思います。

続いて、佐賀県の藤木県議会議長をはじめ建設業界の若手の皆さんとの意見交換会に陣内孝雄元参議院議員、脇雅史元参議院議員、山下雄平参議院議員とともに出席し、佐賀県の建設業界の情勢などについて意見交換をさせていただきました。

2月9日(木)、「全国測量設計政治連盟」の野瀬会長にご来室いただき、自民党の「測量設計議員連盟」の業務領域拡大PTの今後の進め方などについて意見交換をさせていただきました。

2月10日(金)、「全国管工事業協同組合連合会」の藤川会長にご来室いただき、令和6年度から水道行政の施設整備などの分野が国土交通省に移管されることについて意見交換をさせていただきました。

続いて、昨年11月の選挙で当選したばかりの岸本周平和歌山県知事にご来室いただきました。岸本知事は和歌山県立桐蔭高等学校の2年後輩です。なお、仁坂吉伸前知事は高校の4年先輩でした。
皆さん、岸本知事のご支援、よろしくお願いいたします。